國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ヤンキーPt.2

昔々もう20年以上は前、(ビート)たけしさん〔オールナイトニッポンを真実聞いていた人間にとっては「さん付け」に自然になる〕が伸助竜介を評して、そういった不良を題材にしたのもいいけど、素行に特に取り得のないふつうの男の子たちの話をやるといいんじゃないか、みたいなことを言っていたのが印象的。今でも時々思い出す。『3-4X 10月』の主役、柳ユーレイが特に取り得のない(当時は芸人、役者としても実際にそうだったし)、またやる気もないモラトリアム男子でしかなかったことに通じていると思う。(だからまあ、おれとしては一番好きなキタノ映画でもあるという判りやすいオソマツ)