坪内祐三『一九七二』

『一九七二』の重信房子について書いてあるところで印象に残っているのは久し振りに日本に戻り、彼女が飲んでるのが「ジョニ黒」で、昔は高級なお酒といえばそうだったよなあ、今は価値がすっかり下落したなあ、といったような記述。「ジョニ黒」ってそう、確かに今は名前すら滅多に聞かない。子供のおれでもなんかそういう高級なお酒があるらしい、というのは知ってたくらいステータスの象徴だった。昔は。