國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

アメリカで皿洗い

「代打教師秋葉、真剣です!」、ずっと前から気になっててようやく観た。噂に違わずあまり出来は良くなく、おもしろさに欠けてた。なんてぇか話がバラバラで、シーンがその場限りで終わってて、見てて盛上がらないのだ。那須博之は企画に恵まれないよなあ。いい監督なのに。『美少女プロレス 失神10秒前』の頃は新進気鋭で注目株、その後も『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズとかあったのに、なんだかいつの間にやら鳴かず飛ばず。(ココ〔はつ恋〕など参照のこと。)で、この『代打教師〜』に関してはエキストラの連中(モノホンの族のみなさん他)があんまりひどくて言う事聞かなくて云々て話を聞いていて、それが気になってたのも観たかった要因。ただ映画自体は思ってたほどグズグズってわけでもなかった。まあ監督が那須博之なので、それなりの形はきちんとしてる。ただそれがおもしろいかどうかはまた別。当然の話。日活でほぼ同期だったと思う金子修介中原俊がそれぞれではあるけれども現在もコンスタントに仕事をしていることを思うと、那須博之の現在は勿体ない。しかしそれはおれの説、「80年代にそれなりの評価やヒット作を持つ監督はその後ダメ」ってことにしておく。80年代、邦画の不毛時代。そして現在、実は50年代以来の黄金期とも云える。(説明=ハッタリ、は省略) ところで『代打〜』の中でラップしてたのって誰なのかしら。ちゃんとモノホンのジンガイのヒップホップの人だった。そのへん疎くてわからず残念。で、更に。おおそうじゃ、『バトルロワイヤル2』、那須博之が監督すればよかったんだ。いい思いつきかも。

  • また日テレだが、『代打〜』を放映した「映画楽園」て深夜の映画放映タイム、松沢呉一と他2名が出てる前フリのコーナーの意味がこの番組を録画して行き当たる度にいつも疑問。あれは一体誰にとって必要なのかしら?しかも延々長い。映画始まるまで。なぜ?あれをやる日テレにとってのメリットって一体?謎が謎を呼ぶ。