國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

東大

さて村上龍がレポーターを勤める「ボブ・ディランがやって来た」に出て来る芥正彦は長髪にヒゲだが、
「おとこ東大」の彼は短髪でヒゲもない。放映も同じ78年じゃあるが「ディラン」の方が
春で「東大」はもう11月の終わり。夏を挟んでその間イメチェン。
芥正彦は中原俊の映画「コンセント」に出て来てなんとも印象的な大学教授の役をやっているが、
それについては中原俊こんなコメント〔「コンセント」共同会見〕を。
(やっぱりあれは監督でさえいくらなんでもと思ってたのか。)
(そして中原俊はもちろんTV版「桃尻娘」の監督。お。繋がった。)
ボブ・ディラン」の方だけど、当時「RO」で斎藤陽一が撮った写真をよく憶えている。
来日に際してディランのアップに「ボブ・ディランによろしく、と」
というキャッチコピーのついたポスターがあったんだが、
そのポスターが幾枚か貼られているどこか駅の通路かどっかを撮ったやつ。

「ルポルタージュ」って言葉も最近は聞かないなぁ。
東大闘争といってまず始めに知ったのは筒井康隆の短編「原始共産制」でだ。
おれくらいの歳の人だったならそういう人はきっと多いに違いない。
コミさん(田中小実昌)も東大。
東大闘争からこのルポルタージュのあたりの感じが「ふぞろいの林檎たち」へ。
中井貴一の酒屋は根津にあり東大の近所で、国広富之は東大上がり。
そして主人公たちはみな三流の大学生に看護学生。一番カッコイイ、真の主役が家業の酒屋を継いで
母親のことも理解しつつ、かみさん(根岸季衣)を愛してる小林薫。そして放映は83年。

  • 上記「ディランが〜」の画像つき文字起こしのあるHP〔milestones〕でなんと根岸季衣の歌う姿が!
    コレ!(真ん中らへん)(また繋がったゼ。)