寺山修司

ゆうべのNHKアーカイヴス、寺山修司脚本に依る「わが心のかもめ」、ぼんやりしてて気がつかず、終わり近くだけ見た。
66年の作品でしかもなんと吉永小百合が主演!ああちゃんと見ればよかった。後悔後悔。
少し見たけど、いかにもテラヤマなうそくさい、心のこもらない感じで、しかもミュージカル!
吉永小百合がテラヤマなセリフを喋り、歌うのだ。
しかし毎度思うが寺山修司ってうそくさいんだけど、どこか惹きつけられるものがある。
それはきっとお話や演出やセリフや物言い、エッセイその他、彼のことばの
それぞれはインチキ臭い拵えモノなんだけど、彼自身の鬱屈やコンプレックス、ロマンチシズムは本物で
それがよくは出来てるけどうそくさい宣伝コピーみたいなもんの奥からすっとこちらに入ってくるせいかも知れない。

  • 寺山修司という度におれは小林信彦の「虚栄の市」という小説を思い出す。
    明らかに寺山修司をモデルにしたとおぼしき人物が出て来て揶揄されるのだ。
    短歌はちょっとわるかないんだけど、それ以外の活動がどうにもうそくさい、
    単なる売名行為にしか思えない、とかなんとかって文脈じゃなかったっけか。
    それともエッセイで小林信彦がそう述べていたんだったか。
    少なくとも寺山修司が脚本を書いた篠田正浩の映画「乾いた湖」の事はボロクソに云っている。
    まあ確かに、暗中模索、パクリばかり、足元フラフラだった(特に天井桟敷旗揚げ以前)
    寺山修司に対しての小林信彦の言にも一理はあるけど、彼のそんなとこもわるかないし、
    一種才能もあるには違いなく、おれも思い入れはないけど、たまに彼のものに触れるとたのしい。
  • 「書を捨てよ町へ出よう」は好きな映画。3回くらいは観た。
    あの主人公の東北弁のセリフが好きなのでサントラも買いました。真似したい。