松本清張

ゼロの焦点」、これ原作読んだの、もう30年は前で、ああそんな昔なのか、おれは昔の人なのか、
だって30年前って、戦後から30年後が昭和50年、1975年、そう考えるとまるきりに
日本国内だけでも大変動していて、そりゃまあ第二次大戦後の世の動きというもの自体が
急加速、服装見てもその人の所属階級を判断出来なくなるような時代の変化があり、けど、
70年代以降は変ったといっても、ある程度基盤が出来てからなので、60年代のような怒涛の
変化ってのはもうなく、それで「ゼロの焦点」はおれが初めて読んだ大人の小説で、
これ以降松本清張に嵌り、当時、結構読んだ。「球形の荒野」とかが映画化されたりしてる
頃かなあ。「黒の福音」で「ザーメン」てことばを憶えたよ。それ読みながらザーメン出したりも
してたが。ちょっとやらしいシーンがあったりしたんだな。まだウブい小学生だか中学生には
(30歳を幾つか過ぎるまではウブいのは相変わらずだったけど。今はセックス5段)
充分に刺激的だったのさ。
さて映画の方の「ゼロの焦点」だが、その魅力、面白味を伝えたいところだが、一体どうすりゃ
いいのやら。どーしよー。とりあえず有馬稲子がすげえよかったです。なんつうか顔が。
表情が。いつもの上品でかわいらしいのと違って、ちょっとブスっぽく(といっちゃうと又違う)
映ってて、髪の乱れた感じとか、なにより眼つきとか、なんとも知れん魅力があった。
それにこの時代には特徴的なんだろうけど、ほぼこの手のものは松本清張しか読まなかった
おれには、松本清張というと青酸カリだ。殺すにも自死するにも、なによりもまずは青酸カリ。
定番中の定番。けど「砂の器」は原作だと超音波で人が死ぬんだよ。だから映画とかTVドラマに
なったそれにはいつも馴染めない。クラシックといっても現代音楽じゃなきゃ。
そうじゃなきゃ超音波で殺せないじゃん。だからネ、きっとクラブとかでは毎晩のように人が
死んでるに違いないよ。新進気鋭のDJがターンテーブルで超音波殺人!コロンボが来て、
犯人を追い詰める!そんな話じゃないよ。「砂の器」。