國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

リスト::映画の中の新宿

映画の中の新宿、いっぱいあってどれがどれやらという感じとはいえ、とりあえず思いついたのが
美保純のデヴュー作「制服処女のいたみ」。これは中々よかった。リアルタイムで観てればおれも偉いんだけど、
観たのは結構最近のことだ。で、この映画、なんといってもまだ噴水広場だった頃の歌舞伎町が
出てくるのがミソ。あと、id:gotanda6さん向けとしてはディスコ映画、なんつっても美保純
といえばディスコクイーン、としても勧めたいところ。
あとはごく有名なところで新宿といえば寺山修司、「書を捨てよ町へ出よう」。
藤田敏八「にっぽん零年」
やっぱり60年代末〜70年代初めに掛けての映画での新宿ってのは相当にあると思うけど、
「不良番長シリーズ」とか基本的に新宿が舞台じゃなかったかしら。
あとそうだ、新宿じゃなくて新大久保が「黒い画集 あるサラリーマンの証言」には
出てきたのだった。あれは赴き深かった。
あと気になるのは一体いつから映画の主要舞台が銀座から新宿へと移行したのかってこと。
往時の日活映画といえば必ず銀座が舞台で、裕次郎始め一連のスター、スタッフにしても
銀座でもっぱらに飲んで騒いでいたわけで、それがいつの間にやら新宿に映画の舞台は移り、
映画関係者といえばゴールデン街というお約束になったのだった。
そこらへん、過渡期がおれとしては気になる。