國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

松江哲明Pt.2

「一流」AV男優といって花岡じったが出て来るが、そこはつまりは笑うとこ、もちろんそういう場合、加藤鷹とかチョコボール向井とかを連想する仕組み、そんなことはともかく、彼でさえキャリアは長く、AV男優なんて過酷な仕事、そう多くはない数ではあっても80年代からみんな長続きしてるし、そういえばこの前の「特命係長 只野仁」に小林ひとみが出てたなあ、すごいなあ、何歳だよ、だって、そういや蛭子能収先生だって、始めは伊勢鱗太郎の作品にちょっと変わったおもしろい人、ってんでちょこちょこ出てたりして、たぶんそれがキッカケでTV関係者に目をつけられてまずは宮沢りえと共演、その後はすっかりタレントとして成功してしまうというまったく当初からは予想もつかない展開、おれがAV見てたのは、ビデオ屋時代、いまから十数年は前、20代の頃、AV情報誌「ビデオ・ザ・ワールド」はその中でも意欲的な作品に注目、批評などしてて、そっから情報収集、最近はとんとエロビデオとは御無沙汰、ムラムラしてもAVはまず観ない、情報にも疎い、だからここ10年ばかりの動向は全くに知らず、それでもそれなりの動きもきっとあるのかも知れない、アダルトビデオに関する思い出、自分の履歴などなどを書きたい気もあるが、頭があっちこっちしてて収集がつかない、さて、一体どっから書こうかしら。
で、どうなんだろう?AVで自分なりの表現をしてる人がいるってことは文化なことに関心のある人でも一体どれくらいの認識があるのかしら。おれは80年代のAV隆盛期を知ってるし、ビデオ屋に勤めてたし、なんかそんなこんなで、いわば常識として、そういう流れがあるのは知ってるけれど、もっと若い人とかだと案外知らなかったりするのかしら?おれだと三流エロ劇画ブームとかもリアルタイムだしなあ。芳賀書店!ビニール本!とかさ。ほとんどビョーキ、とかね。バブルの恩恵は蒙ってないけど、エロに関して80年代は飛躍(?)の十年ですからね。なんつっても。毛が見えるだけで、ほんと、大騒ぎだったんだから。
テニヲハを気にせずテキトーに思いつくまま書いているこの感想シリーズ、いや、そうじゃないと、沸いて来たこと忘れちゃうし、忘れる前にとりあえずメモメモ、でも本番、美少女本番、宇宙企画、そういや惑星共同体なんてレーベルもあったなあ、一体なに書いてんだろうなあ、おれ、意識の流れですよ、つまりは、おれのいた店で名前は忘れちゃったけど、さるAV女優さんのサイン会やったことがあって、いまでもその時の写真はどっかにある筈、その直後、彼女、覚醒剤取締法違反で捕まっちゃったんだよなあ、ええと。
おれが始めて感動したエロビデオはなんといっても代々木忠の「ザ・オナニー 主婦斉藤京子の場合」で、あれはすっげえ興奮した、今見ても充分ヌケるね、あれはでもほんと画期的だったんだよ、あのエロさは、代々木忠、チャネリングとかはどうかと思うが、AVの世界に於いてはやっぱり偉大な存在、エロくて、ヌケて、だからこそ優れた作品てのもあって、同じく代々木忠監督の「素人発情地帯」の1作目とかも当時話題だった、ううん、なにを云おうとしているんだろう、ええと、思い出だな、要は。
バクシーシ山下カンパニー松尾みたいな一種特殊な人たちでさえ、未だに活躍してる、ってことはそれなりにちゃんと儲けてる、儲かってる、商売になってる、んだよなあ。つまりは。なんかすごいな。フンゴイフンゴイ豊丸
林由美香だって、今でも、というか、今ではピンク映画界きっての女優さん、もう十何年はつづいてるわけで、浮き草もいいとこ、水商売もいいとこのアダルト業界ってこと考えると、これまたなんかすごいよなぁ。
昔々「口全ワイセツシリーズ」ってのがあって、というか今でもあるみたい、そんなシリーズでさえ十数年つづいてるってのもなんかふしぎな気もするが、それはともかく、林由美香がメインの回があって、あれは名作だった。あれ、また見てみたいなあ。ただエロビデオの場合、それに限らず、クラシック的な作品でも、まず見ることは困難。たまたま近所のビデオ屋に昔のやつがあったりとか、中古ビデオ屋熱心にまわるとか、なんかそういった偶然と努力が必要で、マスターテープなんてもの自体、とっくにどっかに行っちゃってたりもするだろうし、でもアテナ映像とかV&Rとかはテープの管理とかすごくしっかりしてそうだ、流出って話も聞かない、これって作品は尚更にちゃんと保存してありそう、なら出して欲しい平野勝之の「わくわく不倫講座」、後半近未来SFに突入してしまう素晴らしい傑作、あれはほんとほんとすごい、あれこそ再び見たいよなあ、というか映画とか好きな人、みんなに見て欲しいんだけど、なにせソフトがない、上映もされない、この前特集上映でやってたような気もするけど、なんかもっとふつうに見られるようになって欲しいなあ。DVD出て、TSUTAYA全店に置くようになるとかさ。
いかん。寝なきゃならんので、いきあたりばったりもいいとこだが、中断。
(つづけたい意向。でも構えちゃってだめかも。書く前に。まあだからこそ構えずに済ますために支離滅裂でもとりあえず思いつくままに書いたりしてるんだけど、そんで、大体いつになったら松江作品にまで感想が辿りつくんだ。ううむ。)