國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

吉田喜重

今朝id:matsueさんの記事を見て『日本脱出』を赤坂でやるのを知り、そのまま今日の予定になった。
 http://d.hatena.ne.jp/matsue/20050327 
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-2.html
よかった。早起きして。
もっと寝てるつもりだったけど、6時半に目が覚めてそのまま起きちゃったから。
疲れてはいたけど、せっかくのチャンスなので勢いつけて行く事にした次第。
だって『日本脱出』観るのは小学校5年か、6年の時(74、5年くらい)に買った
『60年代のカタログ』(レトロブームの正に先駆け本)って本にちょっと出てた『日本脱出』
の記事を読んで以来、30年あまりの悲願でしたもの。
この前の吉田喜重映画祭じゃ時間が合わなくて断念したし。
(今日は岡田茉莉子はいなかった。でも監督の講演を通訳していたのは娘さんだったのかしら?
「吉田ナントカさん」って紹介されてたし。監督に似てるような気もしたし。)
しかし、これ、おれがもっとも楽しみにしていた、キメのセリフ、
「おれは在日日本人だぁ!!」
がなかったのだ。上記の『60年代のカタログ』でそのセリフを見て以来、大のお気に入り、
ずっと気になっていたというのに・・・・。
しかし、最後のシークエンスを勝手に切られ、それが為に監督が松竹を離れるキッカケにも
なったという話を聞き及んで、その切られた箇所にあったのかしらとも思ったが。
おれが上記の記事で憶えてる限りでは最後、鈴木やすしが独房(監督の言に拠ると精神病棟
ということらしかったが)にいて、なにを聞かれてもすべて英語で応え、その中で件の
セリフ(これは日本語だが)を叫ぶ、というような感じだったと記憶しているが、
それじゃちょっとヘンか。英語じゃないし。彼はもう既にアメリカにいるつもりなんだし。
あれかなあ、そうすると在日日本人云々ていうのは『日本脱出』について書いた人の
考えた文句、あるいは当時、その映画のキャッチコピーだったとか、なんかそんなところ
なのかしら?あるいは元々あったセリフかも知れないけど。そこらへんはちょいとわからない。
がんばって質問してみればよかったか。(そんな勇気はありません。だって、Too Shy Shyだから。)