國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記Pt.2

いまTBSでやってる『TBSテレビ50周年あなたも歌わずにはいられない!
昭和〜平成にっぽん歌謡50年全史』て番組がたのしい。
今現在は60年代くらいの歌謡曲、時折出て来る昔の映像がなんともよろしい。
さっきちょろっと映ったいしだあゆみがミニスカ履いて身体ねじくりねじくり
歩いているのとか、すっげえかわいかった。
おれ、ここらへんの曲とか聞いてるとなんとも和むなあ。幼少ながら耳に馴染んでる曲ばかり。
港町ブルース」でも「命預けます」でも「天使の誘惑」でもなんでもいい。みんないい。
出演者同士の醸し出す空気もいい感じで、番組自体いいし、いまさらながらに
ミニスカ履いて歌ってる黛ジュンとか、同じくパラソルみたいなスカート履いて脚出して
歌ってる小川知子とか、みんないい。
これ、セットも衣装も構成も、なんかみんなちゃんとしてていいなあ。
衣装とか、往時のそれに模したやつをみんな着てるんだけど、再現をきちんとしつつ、
なおかつ見てて安心出来る、今風で洗練されたデザインになっている。
これ、番組の完成度高いよ。ほんと。司会進行もマチャアキ三雲孝江の2人がむだなく、
それでいてちゃんとゲスト立ててるし、わざとらしいところや、無駄なオシャベリとかがない。
歌も次々出て来るのがいい。だらけてムダなところがない。
時折挿入される歌手たちのコメントも昔の映像も簡潔で、見たいものは
ちゃんと見せてくれてるし。編集がいい、ってことだよなぁ。
情報量が豊富で見応えがあってトクした感じ。
つうか衣装いいなあ。特に女性のそれ。
メイクもちゃんと若々しくも見え、それでいて年相応になってるし。
70年代は阿久悠の時代だよな。やっぱ。
この番組、詰め込みすぎな関係上、余計なもん、削るしかなくってこうなってるのだろうけど、
でもそれが結果、だれないで済む要因になっている。
おれはやっぱ昭和の人だなあ。こうしてみると。所詮昔の人だよ。おいらは。
湿っぽい歌謡曲がおれにはお似合い。裏町人生。
1987年におれは24歳で、その年を最後に昭和は終わる。
ヒドイ毎日だったとはいえ、若くはあって、二十代前半は昭和の終わりと共に終わり。
それ以降はどっちみち余生だ。
いまから18年前は1987年、昭和の終わりで、戦後から18年目、昭和38年(1963年)におれは生まれた。
無理やりでべつに意味もない数字合わせだが、ある区切りから18年経つと、
いわば成人すると、別の時代に本格的にシフトする、というのをたったいまでっちあげたが、
たぶんそんなことはない。でも数字遊びはたのしい。
ほんとならこの番組、出て来る人、ひとりひとり、ひとグループひとグループ、過去の映像
あれこれ、すべてに具体的に感想なぞしたいが、ちょいと面倒だ。いちいち書いてたら大変だ。
ゴダイゴ、再結成してる!あのガイジンの人もちゃんといる!ドラム叩いてる!
(とりあえず今やってるものに言及してみました。)
いまなら歌番組、自己啓発ソングがウザイ以外は割り方なんでも楽しんで見れるけど、
昔は「ザ・ベストテン」とか他に見るものもないので仕方なく見てて、歌謡曲とか
ほんとつまんなくてうんざりもしてたけど、こうして時間が経つと演歌でもなんでも
懐かしフィルター掛かって、どれもたのしい。
その中でもおれにとって一番ノスタルジーを掻き立てられるのは1977年くらい
までのものだけど、やっぱり。中学卒業するくらいまで。
ああ。なんか抽象的なことばっかりで、もうちょっと具体的に書きたいよぉ。
つうかふつうに見て楽しんでるだけでもあり。