國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

メゾン・ド・ヒミコ

朝起きてゴハン食べてもまだ間に合うタイミングだったので、そのまま家を出る。
シネコン到着。まだ開いてはおらず、開場5分前、みんな並んでた。
ケツに付く。
しずしずと場内へ。そしてテケツ購入。
朝イチ、9:20からの回だ。
柴咲コウがブスかわいかったです。
途中ディスコのシーンが色合いとか雰囲気がなんとなし80年代っぽい感じがして、
なんかそれがたのしかったです。
渡辺あやの脚本て、「約三十の嘘」でもそうだったけれど、もうひとつ食い足りない。
それにこれって、設定といい、それぞれのキャラクターといい、
どこか少女マンガっぽい気がする。このままマンガにすると収まりがいいような感じ。
(絶対大島弓子が好きだよなぁ。渡辺あや。)
(つか、これ大島弓子パクった吉本ばなな「キッチン」の更にヴァリエーションだ。)
菊次郎とさき」の先生がここでもヘンな人で、そして美保純につづいて
女の人とまたキスしてました。いやらしかったです。
ゲイの老人ホームが舞台なんだけど、でもあんまりホモっ気を感じなかったなあ。
全体に。出てくる人がみんなゲイっぽく見えなかったし、なんてか、単に設定、くらいの感じで。
まあ気分的なもんなので、どこがどうとも云えないんだけれど。
ゲイっぽい、ってのがじゃあどういうのか、って問われても答えられないし。
なんとなく、ね。
先日の「情熱大陸」でオダギリジョーが「あいつ、オンナ好きなのに、ゲイの役やってるょ」
みたいに思われちゃうと損なので、あんまし素は晒したくない、
とか言ってたのが少し引っ掛かってしまったのかも知れない。
犬童一心も「ジョゼ」とか見ても、これ見ても、どっちかっちゃ、
オンナ好きな人に思えるしなあ。てか、的確にスケベ。中原俊並み。
ま、あれほどエロくはない。もう少しさっぱり系。
(てか、両人、フェチの具合がきっと違うのでしょう。)
それからオダギリジョーが愛しい人にキスするシーンがあんまエロくなかったです。
(キスするカタチをやってるだけ、にも思えてしまった。)
(ちょっとヤな観方だ。われながら。)
見返せばまた違うかも知れないけれど。
男女の場合には性の匂いが立ち昇るのに、男と男だとあまりそう感じられないような
気がしたんだ。なんとなくだけどさ。
ゲイっぽいとか、ぽくないとか、なんだかそんな話にシフトしてしまったが、
それはともかく、ええと、映画としては観ててたのしかったです。
こういう生ぬるい人間関係は基本的に好きだしさ。
柴咲コウがとにかくもよかったです。
彼女見てるのがとにかく気持ちよかった。
ずっと彼女見てました。彼女見るのがたのしみでした。
キレイとかかわいいとかじゃなくて、きもちいいのでした。
「好き」に似た感情かしら。よくわかんないや。
音楽は誰がやってんのかなあ、とは思いましたが、始めの方の電子音が気になったせい、
したら細野晴臣だった。今回。
全体にもうひとつな気がした。物足りないというか、ぎくしゃくしてるっていうか。
場合により音楽つけすぎな気がした。
でも一度観たきりの印象なので、記憶は極めて曖昧な為、
そこらへん、もうひとつあやふやです。
ただディスコシーンで掛かってたやつは、歌入り
(「また遭う日まで」とか使ってた)のも、そうじゃないのも、好きでした。
それは細野晴臣じゃなく、他の人でした。
ええと。
それで。
この映画に関して、わたくし、重大な告白があります。
・・・・。
最後のクレジット見るまで、柴咲コウ中谷美紀だとずっと思ってました!
あああああ。あああああ。あああああ。
はずかしいよー!
きゃあ〜!!!!
(・・・・隠れちゃう。)
(・・・・再び登場。カツ丼ペロリと平らげた後で。)
映画が終わって、もう昼近く、「頭文字D」の午後の回も観ちゃおうかなんて
考えてはいたんだけれど、チケット売り場にずらりと並んだ行列見て敗退。
なにせ足が小指の骨折のせいでもうひとつ利かず、機動力がない。
帰ることにしました。でも観たかったなあ。「頭文字D」。
それにいっそ犬童一心監督シリーズってんで「タッチ」も観ちゃおうとかも
思ったりもしたんだけれど、それはまた次回。の予定。
映画前の予告編で「ALWAYS 三丁目の夕日」をやっていたけれど、昭和33年、
東京タワーの建設とシンクロした話、って、おれが考えた
「東京の暴れん坊」のリメイクのパクリじゃないか。オカネを寄越して欲しい。
カネが欲しいんだよ。とにかく。カネカネカネ。アバ。
それはともかく、やっぱどうせやるなら「東京の暴れん坊」のリメイク、
誰かやってくんねえかなあ。ほんとに。
ラストはやっぱさぁ、小林旭の歌に合わせて登場人物全員が
東京タワーの周りを飛び回って欲しい。
「東京の暴れん坊」はでもあれだよね、小林信彦がその映画についちゃ
再三書いているのだけれど、他の人で特に言及したりしている人がいない。
もったいねえなあ。
なんかこう、もっと盛り上がらないのかなあ。「東京の暴れん坊」。
どっかでサブカルちっくに乙女チックに盛り上げて欲しい。
そんでいずれはおしゃれな感じでリヴァイヴァル上映。
そしてそれを受けてやがてはリメイク決定、と。そういう手筈で。
アイ・ホープ、であります。以上。
※ 「メゾン・ド・ヒミコ 大島弓子
(やっぱ、こんな感じだった。渡辺あやってより、犬童一心の趣味が先だったか。
まあそりゃそうだ。言われてみれば。)