國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ブルース・ムーヴィー・プロジェクト

レッド、ホワイト & ブルース [DVD]

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ブリティッシュ・ロック前史。
アビーロード・スタジオにヴァン・モリソン、ルル、ジェフ・ベックトム・ジョーンズ
他、ヴェテラン・ミュージシャンが揃い、セッション。
その合間にこれまたブリティッシュ・ロックの重鎮たちのインタヴューが入る構成。
よって意外とブルース・ミュージシャンの映像は少ない。
あくまでも英国音楽史。
ちょっとセッション部分が長いなあとかも思ったが、
それはともかく、ジョージ・フェイム、ジョン・メイオール、スティーヴ・ウィンウッド
クリス・ファーロー、ピーター・グリーン、等々の顔触れが豪華なのでなんかたのしい。
あ。そうだ。バート・ヤンシュも出て来た。
それにおれとしてはエリック・バードンが出て来たのがうれしい。
でもインタヴューだけなんだけどね。彼にこそ歌って欲しかったなあ。
あとスキッフルの創始者ロニー・ドネガン、どこか胡散臭い感じでよかった。
ジェフ・ベックのギターでトム・ジョーンズが歌う、って画もおもしろい。
ブルースのみならず、ビバップ以前のジャズの英国でのリヴァイヴァル、
米国のフォーク・ブームの影響、ロカビリーの影響、ファッツ・ドミノなどの
ニューオーリンズからの影響、ドイツに駐留した米軍からの放送、
ジャマイカなどからの移民たちが中心だったジャズ・クラブなどへの進出、
もちろん彼らからの影響もあるだろうし、いろんな音楽がアメリカからやって来て、
各所で流行り(マニア受け)、それらが混交して、やがては
ブリティッシュ・インヴェイジョンに繋がっていく。
マニア向けの雑誌でレコードの交換したり、ともだちとレコード持ち寄ったり、
アメリカの会社に手紙書いてレコード取り寄せたり、
その他いろいろ。