國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

TAKESHIS'

この映画からたけしさん(オールナイト必死こいて聞いてた人間としては「たけしは」とか
「北野監督は」とか「ビートくん」(森繁ヴァージョン)だとか「ビートさん」
黒沢清ヴァージョン)だとか、そういう言い方は口幅ったくて実は馴染めないのだが、
といって「たけしさん」て言い回しが通ずるのはオールナイト聞いてた人間だけなので、
映画などの感想書くにあたっては「たけしさん」などと書いても傍からすれば
まだるっこしい、気持ちのわるい感じもあろうかとは思い避けてみたりもしているが、
でも「たけしさん」て書かないとほんとのところ気持ちが篭らない。書きづらくもある。)
に関してあれこれ書いてもみたいんだけど、でもあれだ、そんなの書いてたら
また寝るのが遅くなってしまう。
とりあえずこれ、ふつうに出来がわるいよなあ。評価してる人の気持ちが100%理解できない。
中途半端の中蔵だよ。
そう思う人は多いだろうが、京野ことみ寺島進の漫才、寒い。
2人がただ戸惑っているようにしか見えない。彼らの心中を思い、見てるのがつらい。
しかも繰り返され、長い。
そういえばラジオで今野雄二が評価してた。集大成、最高傑作とか言ってた。
今野雄二にゃわかるまい、だ。

恋の合言葉HEAD! [DVD]

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イメージの連鎖、交錯といって思いついてみました。サイケデリック。
誰だって一度はやってみたい。べつにLSD(Love, Sex, Death)の話をしてるわけじゃない。
おれは女の話をしてるんだ。♪ Talking 'bout love
BAD COMMUNICATION

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(あ。間違った。コッチ↓だった。"Trampled underfoot" )
Physical Graffiti (Dig) (Mlps)

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TAKESHIS'」は北野武の「8 1/2」になるべく作られたのだろうが、
しかし結果は御覧の通り。とても芳しいとは云えない。
音楽は常に北野映画の弱点だったが、だからこそサントラのない「3-4X10月」が
おれにとって一番である理由のひとつでもあるが、「TAKESHIS'」、音楽がぜんぜんダメ。
こういうスタイルで映画を作る際には肝心要なはずなのに。
この映画の不出来はそれ以前の問題なのだけれども。ともかくも。