國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ゴダール

最近随分とゴダールずいてるなあ。なんかひさしぶり。
「アワーミュージック」のせいかしらね。やっぱ。単純。
前の「愛の世紀」は好きくなかったのになあ。でも今回で持ち直した。おれの気持ちが。
ちょっとたのしいね、こういう盛上がる気分は。でも。しかし。
近いうち「10ミニッツ・オールダー」まで観てやろうかって勢い。
あれ、メンツがあまりにもあまりなのでぜんぜん観る気がせず、
大体今何年だよ、もう21世紀じゃん、終ってる人ばっかり、
とかなんとかそういう気分でスルーしてたんだけれども、
どうせならこの勢いでとりあえずゴダール目当てで観てやろうじゃないさ。
ビクトル・エリセの一篇はなんか評判いいみたいだしさ。

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「10ミニッツ」、監督の並びの古臭いのもそうだったけど、最近そもそもアメリカ、
ヨーロッパの映画への興味がもうひとつだしさ。まず邦画、そん次に中国だの韓国だのと、
なんかそんな気味が強くて白人の人の出てる、作ってる映画は後回し、最近でも例えば
エリザベスタウン」だとか「イン・ハー・シューズ」だとか、内容の出来不出来に関わらず
おれの観たいリストに始めから載って来ない。あんまし理由らしいもんはないし、
宇宙戦争」は積極的に観に行きたくて観に行ったし、他のなにかしらだって、
観ればおもしろいとか、おもしろくないとか、それなりきに感想くらい
ふつうに出ても来るのだけれど、それ以前にまず観たいリストに載らない。
昔は中野翠じゃないけれど、白豪主義みたいのがおれにもあって、白人さんの出てる映画がまず観たい、
内容も風俗も魅力的とも感じていたんだけれども、段々アジア映画馴れしたり
(80年代半ば以降だ、中国映画なんてジャンルは、例えば。それ以前は邦画か、欧米映画だけ。
あとは全くのマイナーもいいとこ。存在しなかったといっていい。
まずは香港映画のあれこれ、それから中共からも映画があれこれやって来た)、
昔の邦画を簡単に観れる環境が整って来るに従って、日本や中国とかの風俗や人間の顔かたちに
面白み、味、をより感じるようになってって、まずそっちを味わいたい気分がなんか強くなっててさ。)
ゴダールはそういや家族、特に親子関係とかって描いたこと、あるんだっけ?
最近ちょっと疑問が立ち上がった。
せいぜいが夫婦、つまりは男と女の話しか、もしかしてないんじゃないか、この人は。
どうなんでしょう?検証したいですな。誰かやって。人任せ。
「映画史」(このタイトルに騙されてしまうが、これは単に「自分史」なので注意。
映画史の勉強にはなりません。)に引用されている映画ってば、あれかしら、
もしかしてビデオで出回ってるのを使ってるのかなあ。フィルムをちゃんと
調達しようとしたら大変そうだし、どうなんでしょう?
あと、「映画史」、映画館で一度観たきりで細かいことは当然なにも憶えちゃいないが、
クレジットとかってどうなってんのかなあ。引用されている映画に関しての。
なんかそんなもん、なかったような。
それを云ったならば「アワーミュージック」でも別段そんなもん、見掛けなかったような気がする。