國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ベストムーヴィー

ええと。今年観た映画、「メントーズ」はアンネ・フランクの回。
これ見てポエムなど思い浮かんだのだけれど、脳内どまりになってしまったのが我ながら残念。
「野ブタ。」に気を取られていて、「タイガー&ドラゴン」忘れてたよ。
そんなこといったらあれもこれもで、大体ベストとか云っちゃうと零れちゃうもの多数、
すべて拾い上げ、掬い上げたくもなるのだけれど、どっかで〆とかないとキリない。
そんで割りに穏当な結果、「とらばいゆ」「真夜中の弥次さん喜多さん」とは相成りました。
つか、ほんとは単に最後に「野ブタ。をプロデュース」ってタイトルを
いっぱい並べたかっただけなんだけどさ。
「巨乳ハンター」&「巨乳ハンター2」、それに「ほんの5g」については
80年代回顧&懐古って企画で、どこいらが80年代っぽいとか書きたかったんだけど、
時期を逸してしまうともうアウト。勢いで書かないとな。こういうのんは。
ほんとはこの3本に限らない、80年代丸出し映画をつづけて観て、
感慨に浸っても観たいのだけれど、現実、生活もあるのでそうもいかない。
はてな、やりすぎだし。書くの、好き過ぎ。おれ。
あと、考えるの。どうにもとまらない。
あと久々にフランス映画とか観たのも今年の収穫だったなあ。
緑の光線」観たのはなによりだったし、
トリュフォーアントワーヌ・ドワネル物まとめて観たのもこれまた収穫。
なんかちょっとスッキリした。
大島渚の「少年」も観たしなあ。
感想書かなかったのが心残り。(いまから書くのは中々。大した内容じゃなくとも。)
ちなみに「少年」といえばNHKでドラマ化された高村薫の「照柿」で
三浦友和が入った映画館で上映されていたのが印象的。
そいから、何度か取り上げたり、言及したりしてるのでも、実は評価、みたいなことでは
それほどでもない、ってことも多々あるのだけれど、そこいらへん、わかってもらえているか
実はちょっと心配。
欠点だのなんだの、十二分にわかってて、その上でのことなので、
そこらへんを鑑みてくれると嬉の輔。出来うれば。
それに第一、☆幾つ、みたいなやり方が性に合わなくてさ。
そういうのもお遊びでアリとはわかっちゃいても、おれはできない。
人がしてるのを見る分にはよいのだけれども。70年代ROっ子、渋谷陽一の薫陶
身に沁みたおれにはそういう「ミュージック・マガジン」ライクな点数制度
どうしても採用できなくて。抵抗もあるし、いざそういうことしようとしても、
どうしていいかわかんなくなっちゃう。
映画なんかをベンチマークテスト(? よく知らない用語だが、遣ってみる。)
なんかするの、おれ、やだもん。つまんないじゃん。そんなん。
スゲださい映画、まったくなっちゃいないもんでも、それなりの味わい、見所、
ってのはあるわけで、そういう部分が取り零れてしまうのがなんかもやもやしちゃうんだもん。
「ほんの5g」なんて、点数評価で云ったなら最低ランクだけれども、麻木久仁子が
ちょろっと出て来る、パチンコ屋がなぜか話しに絡んでくる、福山雅治のデヴュー映画、
セットや照明の作りの雑さ加減が典型的な80年代風味、監督の意図するところは
よく見えるけど、いざそれが映像になるとなんともかったるい、物足りない、
すかすかした感じになってしまう、そのヘタさ、才能のなさ、それこそが逆に興味を惹く、
等々、単に捨てちゃうには惜しい点がいっぱいあるのだもの。
そういうのんこそが妙味、映画の楽しみでもあって、これはべつに殊更なマイナー趣味とか
そういうのとは違って、映画そのものよりも、自分の中に喚起されるあれやこれや、
そっちの方が遥かに重要、そう、大体おれには、おれ自身で持っているテーマや考え、
ってのがそもそもあって、そいつがどんだけ刺激を受けて、脈動しだすか、それが唯一最大、
映画や音楽はそのキッカケでもあるし、同時におれの目から鱗や涙をポトポトと落とさせてくれる
なにものかでもあるとかなんとか。
書いてるうちに錯綜してしまい、落しどころも不明、文章に脈絡もないのは毎度のこと、
それはそれでオッケーマリアンヌ。