國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

結婚

今日は古畑とか、八犬伝とか、なんだとか、かんだとか、それなりに気になる
ドラマとかもあるけれど、もうひとつ見る勢いがないや。
なんかさみしくてさ。こうしてはてなに書いてるとなんかしらちょっと元気の出るような気もするし、
ブロードウェイのやつ見てる時もたのしくはあったんだけど、
でももう、そういうヴァーチャルで気持ちをごまかす、みたいのじゃ、もうヤなんだよなあ。
ひとりでいたくない。それがほんとうのところ。
こういう長い休み(8日間!)だと尚更にひとりなんだよなあ、両親以外と顔を合わせることも、
人と会うこともないんだよなあ、って実感がなおのこと強くなっちゃって。
やりきれない気持ち、切ない気持ち、むなしい気持ちになってしまう。
まあ、いつものことで、去年の正月もきっとおんなしようだったはず。
毎年変わらないなあ。でもこれでも二十歳の時よりは遥かにマシなんだと思うと、
これ以上贅沢を言っちゃいけないような、そうでもないような気持ち。
でもさみしいや。ともかく。外出してもひとりじゃ、なんだか。
で、たぶんおれはふつうに人づき合いとかはできる性質じゃあなくて、
きっと彼女がいて、その一人の彼女だけが、おれの相手をしてくれる、いつでも会ってくれる、
電話してくれる、遠慮なく電話を掛けられる、「つきあえる」、そういう風なのだと思う。
おれの父親に、おれの母親以外の人間との交流がないように。
ともだちはいないし、できもしないのだけれど、かみさんだけは唯一話相手として存在していてくれる、
なんかそれに似ているんだと思う。父親のそういう性質をたぶんおれは継いでいる。
ただ、まるきりおなしではなくて、母親の性格も入っているから、もう少しマイルド、
というか、人づき合いは多少はできるのでしょう。おれは。
じゃあ、結婚するか。すればいいのかしら。
どうなんだろうねぇ。わかんないや。
おれには結婚てのがあんま実感ないからなあ。
でも両親は当然結婚してるし、「結婚は我慢」とはおれの母親の言、確かにあの旦那じゃ、
ちょいとな、でももっとひどい男もいることを思えばまだマシ、ってのもなんだか、
どうなんだか、そんでええと、話は戻り、妹も結婚しているし、
妹はおれと違い、もっとふつうに人づき合いとかが出来る子で、
たまにこっちに(米国から)帰って来ても、近所の人との交流もあるし、
ともだちと会う予定も詰まってるし、でもおれは妹のそういうところが好ましく、
で、なんの話だったっけ?
人生苦楽を共にしてくれるようなパートナー、
経済的なことはもちろん大きい、そういう人に出会えれば、結婚したらいいのか。
でもそんな都合のいい相手、的確なパートナーなんて得られる人は世の中、ごく僅か、
こちゃこちゃ云わず、とりあえずいっしょになって、それから段々生活をなんとかしてきゃあ、
きっとそれでいいに違いない。用はなるようになれ、なるようにしかならない、と。
で、おれの場合、結婚=生活、だなあ。食ってく為には結婚した方がいいんじゃないか
とは最近よく思う。ただそうはいっても、そうそう人間割り切れるものではないし、
おれみたく、なんやらあれこれヴァーチャルなものへの志向が強い人間、そして人並みの仕事、
人づき合いのないような人間に果たして結婚だなんて、いいのかしら、とも思うし、
基本的にはひとりで気ままにしていたいという気持ちが強い、たぶん、それが唯一最大の望み、
しかしそれは若さあってこそ成り立つことだ、もうじき43歳で最低の収入しかないおれには
望むべくもないが、それに自分の生活がおぼつかないから、じゃあ結婚してみたらどうか、
ってのも、安直な気もするし、でも安直、必ずしもわるいわけじゃあない、
なにごともやってみなけりゃわからない、大体結婚なんて考えてするもんじゃあない、
結婚とは、なんて御題を立てた時点で間違い、そんないろいろはともかく、
彼女が欲しいです。セックスしたいし、お正月をひとりで過ごしたくはないから。
(両親とかはまたべつの話。)それに生活にハリがないともっといい仕事に就こうとか、
そういったがんばりの出て来るアテがないもん。ひとりじゃ、もうやだ。とにかく。
・・・と、以上は辺見えみり木村祐一の結婚話に影響されてのことです。うそ。
そもそも木村祐一、かみさんも子供も既にいたわけだし。
年はおれに近いけどさ。(てか、いっしょじゃん。誕生日もほど近い。)
それになあ、結婚たって、夢なんか持てないもん。
現実上手くいかなくなる夫婦なんてごちゃまんといるわけだし、
別れるわけにも行かないから、いっしょにいるなんて場合も稀じゃあないしさ。
そもそもおれが結婚に対して望みを持てなかったのは両親を見ていてのことだからなあ。
あんなんだったら、べつに結婚なんかしてもぜんぜんたのしくないじゃん、みたいな。
けど、おれも四十過ぎて、老後も目前、それにまた両親が結果的にはそれなりになんとか
上手くやっているのを見ると、結婚といってもデメリットばかり考えるのも単純、
メリットだって当然あらあな、とかも思うようになったこともまたあるか。
ともかく。どうせあれこれあるのは当たり前、上手くいったらお慰み、ってだけ、
見る前に跳べ、ってところか。結婚なんて。
(なんかふしぎな気がすんだよな。うちの親がいまこうしてみると、それなりに仲も良くて、
それに夫婦だからこそ食っても来れた、老後もなんとかやってけてるのを見ると。)
(うちなんかよそん家よりも収入も低く、それにも関わらず、こうして一軒家持ってるしさ。
そして両親の健在の御蔭で、今おれはなんとか生活も出来ているわけだしさ。
余裕を持って。だいぶんおれなんか恵まれてる方だとは度々に思うし。
でもそうは思っても、それで満足なりを出来ないのが人の情。)
とかなんとか書いているとまるで、このおれに結婚のアテでもあるかのようだが、
もちろんそんなわけはまったくなく、彼女とかそういう相手は今現在ゼロ。
できるアテももちろんなし。
つうか、いたらこんな記事、きっと書かない。