國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ビートたけし

The Two Beats (Takeshi & Kiyoshi)
すっごいひさしぶりにこんなもの、見た。
なつかし番組みたいんで、時折ちょろっと流れたりはするけど、
でもほんとちゃんと見たの、すっげひさしぶりだ。
いま見てもすごい。思った以上に早口で。
若いし。そりゃまあ当然だが、なにせおれ自身が年をとった。それもあって。
そんでもって、なんつうかな、こういうのってネタそのものがどうこうじゃないんだよな。
なんか空気みたいの、それがミソで。勢いっていうかさ。
なにやってもおかしい、みたいのがすごく重要で。
だから当時、いまはがばいばあちゃんで有名な洋七のB&Bだって、すごかった。
なんか見てると、つい引き込まれてとにかく笑っちゃう、理屈じゃない、
もうおかしくって仕方がない、うれしくって仕方がない、なんかそういうので。
ビートたけしってコントがおもしろかったことはかつてもなくて、常に素晴らしいのはそのベシャリで、
だからこそ、オールナイトニッポンこそが真骨頂じゃあったりもしたんだけど、
ああもどかしいなあ、ビートたけしがいかにすごかったかを表現するのは。
どういう部分が革新的で、とか説明してもなあ。ううん。
最近のTVでコメントとかしてる印象でビートたけしなんて、
みたいに思ってる人がいるかと思うと、だって、もどかしいじゃん。
あと「お笑いウルトラクイズ」とかは番組がおもしろいのであって、ビートたけしとはまた別だし、
大体、ビートたけしにとって、TVなんて、あれだよ、オールナイトのフリートークのネタを
拾って来る程度の価値しきゃないんだからさ。
TVでのビートたけしなんて、初期のツービート以外、どーでもいい。関係ない。