國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

映画

地獄に堕ちた勇者ども [DVD]

地獄に堕ちた勇者ども [DVD]


映画観た。ひさしぶり。観るのにためらいがあるし、観ていても
現実逃避できないのだけれど。昔みたいには。
でも観てみた。たまには。なんか勢いで。
「地獄に堕ちた勇者ども」、観るの何年ぶりかなあ。
15年?20年?
3、4回は観てると思う。
でもぜんぜん内容忘れてる。忘れてたのを観たらわかった。
ぜんぜん憶えてない。
なんとなし憶えてたのは突撃隊のパーティーとヘルムート・バーガー
裸で背を見せて立ってるとこぐらいで、そんでもっておれの記憶だと
突撃隊のパーティー・シーンはなんかもっともっと延々と長かったような気がしたが、
案外そうでもなく、もっともっと長くてもよかった。
「山猫」の貴族のパーティー・シーン、あれはあんまり長いので有名だけれども、
それとゴッチャになってたのかなあ、印象。
そんでもって「山猫」もずっと観てないので、パーティー・シーンが実際どうだかはわからん。
Trailer de "El Gatopardo" (1963)
「山猫」予告編
ヘルムート・バーガーが案外小柄なのがこれまた記憶違いで我ながらビックリ。
そんでもってベシャリもオカマっぽいそれだし、そこいらも記憶とは違ってたなあ。
なんかもっと偉丈夫で男らしいイメージになってたんだよなあ、おれの中では。
ヘルムート・バーガー
「地獄に堕ちた勇者ども」じゃ、なんかまだ少年臭いぐらいだし、しかも。
La strega bruciata viva - Luchino Visconti (Le Streghe -1967
↑『華麗なる魔女たち』(監督:ルキノ・ヴィスコンティ
あとわあ。
カメラがやたらと人物に寄ったり引いたりするのにクリビツ。
なんとまあズームだなんて、そんな下品な。つか、通俗な。
安っぽかったよ。そんなわけでカメラワーク。
おれの記憶だとなんかもっともっと重厚な映画のような気がしてたんだけどなあ。
芝居は総じて臭いし、お話がメロドラマで通俗なのは、
ヴィスコンティってのはそういうもんだって認識はずっと前から、
特に昔「山猫」をTV放映した時、カットして端折り、
ダイジェスト版みたくなっちまってて、そしたら、ストーリーの
俗っぽいこと俗っぽいこと、なんだかこれじゃあなあ、せっかくの映画が台無し、
と感じて以来、ヴィスコンティって粗筋だけ取れば
通俗の極みとは思っちゃいたが、粗筋に限らず、全部通俗だった。
山本薩夫かと思ったよ。そんくらい。
山本薩夫の方がもっともっと説明的にわかりやすいけどね。
まあそんなことはどうでも。
華麗なる一族 [DVD]

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佐分利信、月岡夢路、京マチ子の3Pシーンがいきなりすごい。圧倒される。)
これはあれかね、「華麗なる一族」の元ネタでもあるのかしらね。
鉄鋼会社一族の話しだしさ。
(ちょっと流行りに乗っかってみたかった。)
あと「アッシェンバッハ」なんて名前を聞くと、青池保子とかそういうのを思い出すなあ。
ここらへんのヘルムート・バーガーの出て来る一連のヴィスコンティ映画は
70年代少女マンガに多大な影響を与えてるからなあ。
大島弓子とかさ。いうまでもなく。
でもって、盛んに通俗だのなんだのと言ってはいるが、それが味で、これ、やっぱ好きよ。
「地獄に堕ちた勇者ども」。
DVDは英語だったけど、セリフは元から英語で撮影されてるのかなあ。
口の動きも英語っぽかったし。なんとなく。
でも歌とかはドイツ語なんだよね。感じ出さなきゃなんないし。
感じ出ないし、そうじゃないと。
それでもって監督はイタリア映画の巨匠ですからね。
映画って結構無国籍。結構ね。
カネ、掛かるしさ、あちこちのスター集めて、カネ集めてってなると、
いろいろと折衷するようだろうし、アメリカ映画はどこが舞台だろうと、
いつの時代の話だろうと、宇宙人だろうとみんなみんな英語でしかしゃべんないしな。
映画ってそのへん、ヘンだよな。
これがまた小説とかだったなら、全員日本語で話そうがどうしようが
ぜんぜん違和感はないわけだけど、映画だと俳優さんが実際にその言語を口にするから、
おかしなことになって、そのへんがまたたのしいんだけどね。映画ってさ。
ダーク・ボーガード、昔、映画よく観てる頃には好きだったなあ。
そのダークな(もちろんシャレ)雰囲気が。
Dirk Bogarde - The Servant』↓

The Night Porter

愛の嵐-無修正ノーカット完全版- [DVD]

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ダーク・ボーガードとシャーロット・ランプリング、そしてナチ。「地獄〜」といっしょ。
サロン・キティ [DVD]

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ヘルムート・バーガーも「地獄〜」のイメージが強すぎて、こんなんばっか。
地獄の軍団(紙ジャケット仕様)

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音楽も要所要所、なんともわかりやすく付いてて、その通俗ぶりも、これまたよかった。
ヴィスコンティの映画がこんなにもださかったとは、おれにとっちゃ21世紀の発見だよ。
でもこういう大時代なダサさって、いまどきの若造にはとてもじゃないが、
出せるもんじゃあないね。さすがにそのへん、巨匠だよ。
ああ「若者のすべて」が見てえ。
野島伸司のそれは、タイトル、もちろんヴィスコンティから戴いてる。)
好きなんだよなあ。「若者のすべて」。
アラン・ドロンがいっちゃんキレかった頃だよ。美青年の絶頂期。

若者のすべて [DVD]

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あとそんで「嫌われ松子の一生」も観た。
なんかミュージカルは好きだよ。とりあえずな。なんでも。
ほんでもって「オズの魔法使い」をモチーフにしてるので、
オズの魔法使い」が大好きなおれには、ちょうど都合がいいや。
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

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風と共に去りぬ [DVD]

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『Gone With The Wind Madness!』


オズの魔法使 特別版 [DVD]

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"There's no place like home."
「おうちが一番。」

The Wizard Of Oz - Trailer (O Mágico de Oz)
Elton John - Goodbye Yellow Brick Road(with Japanese subbs)

Goodbye Yellow Brick Road

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My Aim Is True (Bonus CD)

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YouTubeに「レッド・シューズ」がないのでしょうがない。)
Rising

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(あとはやっぱ「フェイス/オフ」の銃撃シーンが欲しかったけど、
YouTubeにないっぽい。残念。)
フェイス/オフ 特別版 [DVD]

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Safe As Milk

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