國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

映画

最近は映画も見れるようになったし、劇場にも足を運んだりまでしている。大した進歩だ。映画、まったく見れなくなった時期もあったことを思えば。
で、どんなの観たかと云えば「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」だとか「ポケットモンスター ディアルガVSパルキアVSダークライ」とか観た。「ハリー・ポッター」はよかった。非常によかった。「ポケモン」は前に一度、映画を観たことがあるがその時といっしょで、世界観の呈示がそこにはあるばかりで、人間の感情に基づく話、ドラマがなく、観てても、なんかずっと他人事だ。なんつうか、キリスト教に信仰のない人間が三位一体がどうしたとか云われてても、ああなんかそんな風なんだぁ、ってぜんぜん頭にも入って来ないし、興味も抱けない、なんかそんな感じに似ている。今回の「ディアルガVSパルキアVSダークライ」とかも、要は神々の戦いにしか見えず、そんなん興味持てない。あーなんかやってるなー、って感想があるきりで、心に入って来ない。ポケモン映画はそんなわけで、宗教映画に見える。神々の歴史や争いを説明されてるみたい。でも信仰はないし、そうじゃなくても人間の話がないので、入り込めない。こどもたちがどう観てるのかはわからない。ポケモン自体に興味がある分、見てて盛り上がるのかも知れない。ポケモン同士が戦ってるわけだし。感想聞いてないからわからない。そんなわけで、しばらく我が家に小さいお子たちがおったので「ハリー・ポッター」やら「ポケモン」やらを観ていた仕組み。ちなみに。
他にはそう、彼ら(お子たち)が観たいというので「どろろ」を借りたりもした。これはよかった。たのしめた。欠点を云えば長いということだが、昨今の映画は総じて長いので、しょうがない。あと音楽がよかった。みんなフシギなくらい、映画の感想を云う場合、サントラに言及する人は少ない。大概はただあらすじとオチのことに終始する。「宇宙戦争」観て、オチに文句つけて本気で怒ってる人とかは多くいて、世の中、そういうものだ。映画って、ありきたりのお話と期待通りのオチ、お涙頂戴、なんかそんなんをたのしむもん、あるいはそういったもんハナから気にしない、とばかり思っていたが、みんな斬新なストーリーと意外なオチが大好きらしい。それだってあるが、お約束を見て泣ける、ってのも映画のオトクな点だと思うんだが、世の中なかなかむずかしい。
あとありがちなのが「完璧じゃない」「大傑作じゃない」ということで文句タラタラ、みたいな。ぬるくたのしめればそれでいーじゃない。アタリは時々あるし、あとはそれで。
たかだか映画だよ。どーでもいーんだからさ。そもそもが。