イントゥ・ザ・ワイルド

The Who - Magic Bus (French TV, 1968)

マジック・バス~ザ・フー・オン・ツアー(紙ジャケット仕様)

マジック・バス~ザ・フー・オン・ツアー(紙ジャケット仕様)


イントゥ・ザ・ワイルド」見た。
主人公には共感できないけど、でもなんかきらいになれない。
21世紀の現在ニューシネマだなんていくらなんでもアナクロじゃんかって思うのに、でもそれが却って好ましくて、きらいになれない。
いま、ニューシネマが可能か?って可能でいーじゃないか、って。
家族の物語。ニューシネマだ。ファイブ・イージー・ピーセス。

関わる人たちがみんなステキで忘れられない。
あのギターを弾く娘はすごくエロくて、ああもヤリタイの丸出しってのは、でもなんかわかる。
そう、時にとってもヤリタクなって全身から溢れてしまうことがある。男も女も。
鉄道にタダ乗りで、結果思いっきりぶん殴られるって、ほんとまったく「北国の帝王」で、でも「北国の帝王」はまったくもってヘンな映画で、当時の世相を反映してキース・キャラダインがいまどきの若者風で出て来るってのに、実際にはアーネスト・ボーグナインリー・マーヴィンというエグイ顔したオヤジ2人がやたら殴り合ってるというわけわかんない映画で、それがまったくよいのだった。
(なんだよ「北国の帝王」DVD出てねーでやんの)
激流下りのシーンとか、いったいどうしたんだろう?撮影。あんな危なっかしいの。CGなんかなー?最近はほんとCGの使い方が巧み過ぎてまったくわからん。
エミール・ハーシュくんがカメラの方見て、ひとりごと言う時に「Apple of my eye」といいつつ、リンゴを自分の目に中ててゆってるのが、やっぱなんかたのしかった。くだらないんだけどさ。まんまで。でもその「まんま」がなんかたのしいっていうかさ。
あのシーンはでもあれかなー?エミールくんに勝手にひとりごと言わせて、それ撮ったのかなー?そんな風に見えるし、案外自然に見える風に演出してんのかも知れないけど、そこだけなんだかいきなりヌーヴェル・ヴァーグ風オフビートんなってたりして、なんかそういうのもわるくなかった。
コペンハーゲン(デンマーク)から来てるヤングカップルも、やっぱ見てる人、みんな好きんなると思う。彼らの陽性っぷりがすごくなんか気分いいんだよね。女の子が化粧してんのも、それでもっておっぱい丸出しなのも、なんか気持ちよくて。
おにーちゃんのやたらな前向きな陽気っぷりも、パッとこう、心に陽が射す感じ。
あっこでのMCハマーもすっげよかったよね?あとあのラジカセ。それも。
ヘラジカ(?)撃って、それ捌くシーンとか、あれ、すげーよなー。
撮影とかどんな風んなってんのか、わっかんねぃ。
ああゆうのんも、あれかなー、CGとかなんかなー?もしかして。
見てる分にはまんま捌いてるのを撮ってる風に見えるし、その捌きっぷりが、エミール・ハーシュくん、すげー、とか感嘆しちゃうんだけどさ。
ただ映画だと動物を実際には傷つけてはいませんとかなんだとか言い訳が入るし、ねー。
だから実際んところ、どうしてんのかは気になる。
親や都会がやんなっちゃうとかさ、ある意味ありきたりでアナクロで自分探しかよ?!とかも思うんだけど、でもぜんぜんきらいんなれない。
まっすぐ、それでいーじゃん、てさ。
細(こま)けーこたーいー、芯だろ、大事なのはよ、核だよな、この世界に希望を齎すもの、それを待望するのは。そしてそれがどこか遠くじゃない、いま、ここ、にあるんだって言うのは。そのメッセージはぜんぜんまったくもって陳腐なんかじゃない。その核心はウソじゃない。
だからいまこうして、ここに。
ショーン・ペンにはショーン・ペンのやり方で。
彼ならニューシネマの方法を使う。
他の誰かなら他の方法を使う。
細かいこと、やり方はそれぞれだろう。
けどさ、芯はひとつ。共通してる。
この世界はロクなもんじゃない。
けど救われてもいい。
自分も、そして世界も。
和解してわるいわけがない。
家族。その話をしよう。いまは。そう。
あんな風に生活しつつもずっとメガネを失くさなかったのは、なんかエライなっておれは思ってた。
おれはさー、自分がメガネっ子だからさ、メガネねーと困るよなー、大自然とか言ってもさー、っていっつも思うから、なんかやっぱメガネ、気になってた。
まー彼がメガネ使うのはもっぱら字を書いたりとかの時なんだけど、でもメガネ、必要だよねー。
うん。
見ててどんどん好きになってくる映画だった。見ているうちに。
そんで見た後さー、すげー気持ちいいの。ずっと残る。
気のせいか劇場、出てく人たちがみんなそのどこかあたたかい、いい感動をさ、いっしょに持ちながらって感じがしてさ。
おれが見たのは地元のシネコン、レイトショーでだったんだけどさ、見た人みんなが気持ちいい思いを共通に抱いている、そんな感じがしてたよ。
細かい感想がどうのじゃなくてさ。なんかこうさ、見てるうちに、そして見終わったあとに、見てよかったなーってどこがどうとか以前にさ。
ね。
うん。