國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

今年の映画

「2008年の日本公開映画」
http://ja.wikipedia.org/wiki/2008%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%AC%E9%96%8B%E6%98%A0%E7%94%BB

人のセックスを笑うな
チーム・バチスタの栄光
ザ・マジックアワー
相棒〜劇場版
ぐるりのこと。
崖の上のポニョ
スカイ・クロラ The Sky Crawlers
デトロイト・メタル・シティ
グーグーだって猫である
パコと魔法の絵本
おくりびと
次郎長三国志
アキレスと亀
トウキョウソナタ
ハッピーフライト
特命係長 只野仁 最後の劇場版
以上が先日も書いたがおれが今年観に行った邦画群(なんとなく「群」て書いてみたかったグンバツ)。
洋画か。まーいーや。邦画だ。とにかく。
16本か。
それで上記はともかく、洋画で言うと「パリ、恋人たちの2日間」だなー。よかったの。ってか、印象に残ってるの。昨今のおれにはめずらしく、わざわざ恵比寿ガーデンヒルズまで行ったからね。こんなの「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」以来だ(それはたぶんウソ。他にもその後行ってるはず)(それはともかく「ロッタちゃん」はいい映画だった)。

パリ、恋人たちの2日間 [DVD]

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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ [DVD]

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おれはやっぱラブストーリーが好きなんだよなー。でも思うのは、「つきあう」とかする前、おれ、どんな風にそういう映画とか観てたんだろう?って。どんな受け止め方でさ。
(ちなみにおれが「つきあう」とかそういうの初めてしたのは30歳過ぎてからだ。それ以前は基本、ともだちもいない)
いまはラブストーリーやラブシーン(「ラブシーン」ていまはあんまり言わない気が。。。)、セックスシーンなどを見ると、時にいたたまれないくらいに実感があって、その実感がよかったり、その生々しさに苦しくなってしまったり切なくなってしまったり、胸が痛くなるのが一般で、フクザツな気持ちで見ていたりはするのだけれど、恋愛とかと無縁だった時分、どうだったっけなー?ってか、自分に起こりえないことでも、ヴァーチャル体験できるのは通例で、ただ、いまみたいな実感、てのはなかったか。あたりまえのことをおれは言っている。なんだこれは。トートロジー?(「トートロジー」って言ってみたかった。遣い方が合ってるかどうかは知らない)
ええとそれで、「パリ、恋人たちの2日間」だった。
ジュリー・デルピーの監督ぶりは素晴らしく、師匠のリチャード・リンクレイターに似ており、会話がやたらあって、それも上手くって、あと各所にあるくすぐりもおかしくていいの。主役の2人の人物設定やまわりの人たちのキャラクターもいいし、なんだか見ててとっても好きだった。
旅先のヨーロッパ(まーこれは女性の方の実家に帰るんだけど、でもまー旅先みたいなもん)でのカップルのお話って点じゃ「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」を踏まえていて、ある種リメイクかも知れない、「ビフォア・サンライズ」の主演女優が幾節を経て自ら監督となり、自分が主役でかつての映画に似たものを撮る。あーいーなー、なんかそれだけで。
あーそー、音楽がよかった。これ。「パリ、恋人たちの2日間」。
3年目の浮気、はしないけど、ちょっと倦怠期?なカップルのおはなし。こういうの、好き。
ボーイ・ミーツ・ガールも好きだけど、夫婦や恋人たちが、お互いを見直す、みたいのもね。うん。
いまはDVDも既に出てるし、見てない人は絶対見たほうがいいよ。うん。
恋してる。恋したいね。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

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(あ。いけね。今年の邦画、どうしたおれ)
(またね。また今度ね)
(うん)