國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

映画

飾りじゃないのよ涙は/松坂慶子

ラスト、コーション [DVD]

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ラスト、コーション」見た。
前情報をぜんぜん仕入れてなかったんで、見始めたら思ってたのと違い、青春ドラマだったりして、それがよかった。なんも知らんで見るとこういうたのしみがあるからいいなあ。
もっとなんかこう、すごい女スパイみたいな話かとばかり思ってて、まーそーでもあるんだけど、スタートが若気のあやまち、学生ノリで、これ見てて思い出したのはゴダールの「中国女」で、学生たちがブルジョアな家を借り切って革命ゴッコって点でも共通してるし、なんせ「中国」の話だし、アン・リーの頭に「中国女」がなかったってことはないよな。どっちにせよ。(つか、他の感想ロクに見ちゃいないが、既に言い尽くされてそうだが、グーグルなんかにゃ負けちゃーいられねー)
中国女 完全版 [DVD]

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ファックシーンがすばらしいが、ファックシーンてむずかしい気がする。演出が。すばらしい、と簡単にしか表現できないおのれの語彙のなさにやんなるが、見てて「あぁ」って感じなんだよ!(これじゃなんも云ってないもいっしょ)
胸にせまるそれ。おれにセックスの経験がなかったならどう見てたのかいまじゃわかんないけど、経験はあるので(セックス5段だし)、正に肉感的によくわかるんだよ!ぜんぜん上手く言えないけど。ああん、もどかしい。
主演のタン・ウェイは顔立ちは丸っこく、地味目なルックスなんだけど、それがいいんだよな。いかにもマジメな学生ってときの化粧っ気のない素朴な見た目が。
そんな女の子が仲間に声をかけられたのをキッカケにテロ活動に加わっていく、それが。たぶん学生運動〜テロ活動みたいのもきっとあんなんで始まってしまう、みたいで。
タン・ウェイ、彼女は魅力的で、いい映画の場合そういうもんだが、その役者さんをとにかく見ていたくなる、もちろんこの映画ではタン・ウェイを。それ云ったら他の役者もみんないいんだけどね。宝石屋のインド人店主や店員とかも含めて。まーともかく。
初めてトニー・レオンタン・ウェイがセックスするときに彼女の腋毛が剃っておらず、というか画面上ではハッキリと映っており、おれにはそれがひどく刺激的だった。そういうフェチじゃないけど。そういうフェチじゃないけど。(大事なことは2回云う、の法則に従いました。
別離 [DVD] FRT-134

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タン・ウェイが映画館で見て泣いてたのはイングリッド・バーグマン主演「別離」か。ちょっと「イングリッド・バーグマン ラスト、コーション」でグーグリングした。あと、他の映画はなにかなー?何本かあった気がするけど。調べればわかるが、それはおいとく。とりあえず「断崖」のポスターが街中に貼ってあったのは気になった。原題が「Suspition」、疑惑、だし、まー関係は意識してるよな。監督も。話はだいぶ違うけど。あとあれだ、ケーリー・グラントが出てきたのは「汚名」かしら?
ってか、イングリッド・バーグマンばっかりなのはなぜ?(「断崖」は違うけどさ、まーいーじゃない)
断崖 [DVD] FRT-107

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汚名 [DVD] FRT-036

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あと学生仲間の女子、チャウ・チーイン、その地味顔が好みでした。ちょっと、よかった。
上海って、でも絵になるよねー。
他にもなんか書くこと、気のついたことがあった気がするが、もっと上手いこと書きたいが、とりいそぎ。
あれだ!当時Tシャツってものは存在しないが、したら、ランニング(今風にいえばタンクトップ)に学校の名前書いたのとかあんのな!それが収穫。
それでタン・ウェイの初めてのセックスの相手をする役になった仲間の男子がいざってときにそれ着てて、それが間抜けてて、それはつまりは監督の狙いで、なんかね、さみしかった。ちょっとな。アン・リーってやっぱわかってる。そのランニングに限らない、ファッションがいちいちよいのだけれど、トニー・レオンのスーツといい、麻雀する夫人たちの髪型、チャイナドレス、どれもこれも、でも映画見るたび、感想書こうとするたび、自分がファッションに疎い、それがいつもいつも悔やまれる。ファッションの話がしたいのに。