國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ビール

今日はまた、昼にホットケーキ焼いたが、生地はまだあまり、それを今度はおやつとばかり3時も過ぎた頃にまた焼いた。そしてそれをアテにメープルシロップたっぷり掛けた後、COEDOビール飲んだ。これはいい感じだったな。なんかイメージしてた感じままだった。COEDOは先日買っておいて、そしてそれとパンケーキが結びつき、したら、よかった。アタリ、だった。

うちは食事係はもっぱらに父親だったが最近は母親の出番も増えた。それはなぜかといえば父親が身体的に辛くなってきたせいだと思う。うちの父親は医者が好きで医者の言うことは昔からちゃんと聞くので明確にどこかがわるいということはないのだけれど、ただ、デブ、なんだよな。これはもうガキの頃からそうで、生家が田舎のわりといい家だったせいもあり、戦後にも食うものに不自由することなく、ずっとずっとデブだ。それが年が来て、さすがにキツくなってきてしまっている。それでもまだ近所の老人向けスポーツには参加したり、自転車にも乗ったりはしてるけど、でも体重が膝やなんかに負担なんだろうと思われる。

そんなわけで最近は父親が料理することも(以前に比べればだが)少なくなりそのためおかずが少なくなった。前はなんか知らんけど保存食的な作りおきのものも含め10品、12品と食卓に載ってた。あと父親が作るとこれは必ずサラダやゆでたまごを切ったものが添えてあったりと、ただおかずがどんと置いてあるというんではなくしてある。

まああれだ、うちの場合、父親の方が料理がうまく、おれとしても父親の作ったもん食うのがすっかりあたりまえになっている。実家に戻りもう10年以上経つが、その間はほぼ父親が中心的に調理に携わってきてたし。料理が好きなのであれこれ試し、失敗もあるし、基本、味が濃かったりってのはあるが、美味いし、おれはすっかり馴染んじゃってる。性格には問題はあるが、そうして家事をするっていうのはうちの父親のいちばんいいとこだと思う。そこはすごくいいなって思う。一時は洗濯もしてたしね。べつに決めたわけでもない、自発的にしてた。自分のかみさんのパンツ干したりとかしてた。なんかいつの間にか。脚が先にも云ったように体重の負担のため滅多に2階にもあがらなくなったのでこれまたしなくはなったけど、でもなんか洗濯もしてた。

そういうとこはお父さんのいちばん(?)いいとこだな。尊敬できる。性格や言動が多少あれでも、家事をする、ってのは大事だと思う。なんかできることをするのがいいんだよね。なんでもそうだけど。口で上手いこと云えなくとも。動く、ってのが大事。むずかしいけどね、実際は。うちの場合、父親がたまたま食べることが好きで、そのせいでずっとデブだけど、料理が好きだったから、ってのがあるけど。結婚して50年以上、あれこれあったけど、結果的にはなんか上手く行ってる。まあまあにわるくない、なら、まあいいとも言える。おれはそして独身のままここまで来ちゃったけど。この先の結婚のアテはないけど。まあ世の中の流れも変わる。昔は結婚があたりまえだった世界だし。いまはいい意味でもわるい意味でも違っちゃってる。

両親が老いて来ている、ってのは最近は常に頭にあって、ほんの10年前にはそこまでの感じはなかったから、なんかね。老いる、って自分自身そうだし。体力その他落ちてるし、それに仕事でもこの先でも、「老後」ってのがごくあたりまえにそこにあるようになってる。でも特にどうもしようもなくて、給料が増えることもないし、よくわからない、手立ても特にないまま、時間が過ぎていく。

その一方でイヴェントでもオフ会でもなんでも、参加したいし、人には会いたいし、ぶらぶら遊びたいし、旅行には行きたいし、欲は常にある。それらが十全にできないことのもやもやストレスもやはりある。こんな生活じゃなきゃいっぱいやりきれてたりもするのかともぼんやりと思いもするし、あるいは結婚でもして子供でもいれば、日々大したことなくとも、ある種の満足を得られてもいたのかも知れず。まあ結婚すればなんとかなるもんじゃなく、あくまで上手く行った場合ってことだけど、でもわるいこと想定してたらどちらしにしろキリがない。