國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

Summer of Love

大島渚「日本春歌考」をさっきまで観てた。観終わった。結構久し振り。3回目(?)
今回は初めて筋の流れが分かった。以前観た時はなんかもっと唐突に展開してるような気がしてた。
でもそのよくわかんなさとかが好きなところでもある。
今回も隠喩とかはよくわかんなくて、でもきっと解説受けてしまうと、
なんだそんな事かとなってしまうので知らない振りを続行。
けど結構ストーリーだけじゃなく、構造が見えてしまった今回でもあったが、
そういうのにはなるたけ目をつぶるのだ。
ともかくこの時期の大島渚の映画はいかにも60年代で、その雰囲気が好き。
なつかしい感じもするし、それに「ウルトラセブン」でパラレルワールドの話があったが、
あれに似た辛気臭くてミステリアスな雰囲気
(意味がわからんが。つうか、上手い言い方がめっかんない)
あの、今ではちょっと出せない感じがいいんだよな。
レトロな異界。どこか賑やかさに欠ける、静かで淋しい雰囲気が。
そしてモラトリアムってる受験生の気分は観ててよいのだ。相変らず。「日本春歌考」。