國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!(Part.2)

そうだ思い出した。「かもめのジョナサン」読んでた。
ペーパーバック(林家夫妻が後ろからヤルこと)で。キルスティンの母親役の人が。
「かもめ〜」、当時はとんでもないベストセラーだったのに、本邦でも、その後は古典にも
なんにもならずにただ忘れられてる、ベストセラーってのはなんかそういう
パターンに陥りがちで、一方、往時大して売れずともその後長く
名前も評価も残り、結果的にロングセラーってなモンも小説に限らず
音楽とかでもありますな、そんで、そういえば「日本沈没」だって
(おれはまだ小学生で、節約の為、そこここでの情報で上巻にあたる話は知ってたので、
当時下巻だけ買って済ませた。)メチャクチャ売れて、大変なもんだったのに、
今は別に読まれてないもんな。小松左京自体、全然地味。昨今のSFファンの人に
小松左京がどういう感じで受けとめられてるのかは不明。昔はさ、「SF」って
モンにスペシャルな価値があったのだよ、ヤング諸兄。日陰の存在だったのですな、
当時はまだ全然。カウンターカルチャーとしての価値があったのだなあ、としばし
感慨に耽りつつ、今現在「SF」ってのはなんかバラけてしまって、アニメを始め
世間を席捲していて、殊更に「SF」ってことを強調したり、主張するようなこともなくなりました。
「マトリックス」とか普通にレンタルでの人気商品で、一部その設定が理解出来ない
タイプの人たちがいるとはいえ、「SF」であること自体に疑義が呈される、
世間から白い目で見られる、なんて事はもうありません。
市民権を得た、みんな慣れた、そしてまたカネになるのです。
つうかおれは「SF」の、おれがまだ小中学生だった頃の、なんかその
「カウンター」な感じについて書きたいのだけれど、いいアイディアがない。
筒井康隆がなぜ、どういう風にヒーローだったか、とかさ。