國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

プログラム・ピクチャー

ココ(2004/7/7)〔id:houzi〕の中島貞夫監督作品リスト、同時上映作品まで網羅してあるが、
これだよな、こういう感じが今となっては判り難い。
いまは映画は観たとしても1本きりがぜんぜんフツー。
学生さんでさえ、そうだ。名画座のない今。
ましてプログラム・ピクチャーだなんて、ピンク映画くらいにしか今はありえない。
(21世紀にピンク映画が未だに成立してること自体、不思議な気もする。上映館がまだあるだけでも。)
Vシネはいまどきのプログラム・ピクチャーだが、それは又別の話
(というか、そこにどう話を持っていっていいか、今アイディアがないので省略)。
(Vシネといえばヤンキーな方々は竹内力なり哀川翔なりの出演作品を殆ど見てたりする。
その押え具合ってのは生半可じゃない。サブカルな選択じゃないので、ほんとによく観てる。
「ミナミの帝王」とかちゃんと全巻観てたりするからなあ。そういうの、おれもやりたいんだよなあ。
出来ないなあ。監督で選んじゃったりするんだよな、どうしても。野暮だ。
三池崇史とか鈴木浩介「援助交際撲滅運動」は傑作!エンケン、サイコー!〕とかの名前で観ちゃう。)
で、なんだっけ?
そうか。プログラム・ピクチャーか。
おれはだいぶ長い間、「プログラム・ピクチャー」というものが理解出来なかった。
映画ってのはせいぜい年に2本とか3本の単位で東映でも東宝でも作るもんだと思ってたもん。
まさか週替りでバシバシ新作映画が公開されたりしてたのがあたりまえだったなんて、随分と長い事気がつかなかった。
そのことがわかったのって果たして一体いつのことだったか。そんなに昔じゃないような気がする。
東映まんがまつりは、6本立てだったなあ。ま、1本が短いんだけどさ。
ゴジラ映画にアニメとかが何本かセットされてる。
とにもかくにも映画の興行形態の変遷てのも気になる。
ニュース映画とかおれが学生時分でもまだついてたし。
併映作品といっても単にふつうの映画ってだけじゃなく、ドキュメンタリーみたいのとか、
なんでこれとこれが同時上映なの?いいの?PTAは怒らないの?とか
もちろんアニメとか、なんか色々あったと思うんだ。
その殆どは忘却の彼方、後世語られるのはそれなりの作品、1本1本についてのみ。
添え物映画の楽しみ、ってのもあったろうし、まあ最近はいろいろそのへんの研究とかも進んでるんだろうけど、
なんかともかく2本、3本立て映画の2本目、3本目、それがどんな感じの映画でどんな風に観られてたか、
そういうのって気になる。単純に組み合わせ見てるだけでも、なんか楽しい。上記の中島貞夫とかでも。