國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

車社会

車乗るようになって、気がつくのはおれの住んでるようないわば田舎といって差し支えないような
地域の更に辺鄙なあたりであっても必ずあるのがクルマ屋だっていうことだ。大概殺風景な
作りになっている。けどきっと商売になっている。ああいうのってとても入り辛く、一見
(いちげん)さんには躊躇うものがあるけれど、知り合いの伝手でそいういうトコに行って、
それ以来お馴染みさんになったりするのだろうか。なんてえか、クルマを買う、修理する、
それ以外にもちょいとカッコよくしたりするのに、ああいうトコを利用するのだろうか。
どういう風に商売になってるのか、クルマに疎いおれにはわからない。とはいえそういう
おれでさえ、父親がずっと昔から使ってるその手の地味なクルマ屋で安くクルマ買ったんだけどさ。
でもそれでもやっぱりよくわからない。ああいうとこの商売のあり方が。ナゾ。
でもいっぱいあって、堅実に営まれてるわけで、今時小売店の類は(クルマで乗り付ける)
大型店舗に食われっぱなしで店たたむ一方なのに、その肝心のクルマを売ってる(?)店は
あの手の小さいのが今でも商売成り立っている。なんか不思議だ。
おれがよくわかってないせいもあるが。