國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

黒革の手帖

昨日のもスンゴイよかったんだけども、上手い感想とか書けなくて、その良さを伝えられないのがもどかしい。
単にあそこよかった、ここよかった、って書けばいいんだけどさ、なんつうか、
もうひとつ頭がまわんなくて。
とにかくもう楽しすぎる。すべてのシーンがいちいちいいんだもん。(具体性のない書き方だなあ。)
小林稔侍が棚の下に転がってったコートのボタン拾って、顔を上げると先日あれこれあって
彼の病院を辞めた室井滋演ずる元婦長が立ってるとことか。そしてその後の二人のやりとり、
ドアの向こうでその様子を見てる看護婦とか、すべてがいい感じ。あとはねえ、どこぞの料亭で
小林稔侍と鉢合わせした元愛人の釈由美子が馬乗りになって小林稔侍をなじるとことかさあ。
その馬乗り具合とか、実にいいんだ。ほれからねぇ、津川雅彦がベランダで鉢植えに水遣り
してるんだけど、その時のカッコがオールオーバーに赤いシャツ(?)、それにキャップかなんかで、
それって多分津川雅彦が自分で出したアイディアなんじゃないかと思うんだけど、
そういうのもいいなあ。そもそもその彼の役って普段はコワモテの影の大物みたいな人物なんだけど、
そういう人がなんかかわいいカッコとかしているわけですよ。あ。そうだ。米倉涼子の店に
来てる時とかに来ていたスーツ、シャツとネクタイがグリーンだったりして、ともかくその大物って
普段からのファッションがちょっと尋常じゃなくて、しかもカッコよくキマってるんだよな。
そういうのもいいなあ。ファッションがいい映画、ドラマにわるいもんはないね。
あとついでに前菜のサラダが美味い店はいい食い物屋。なに食っても美味い。