國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ジャン=リュック・ゴダール

わ。3/23に安く(2,352円。20%引きで)で出るじゃん!『万事快調 [DVD]』。
これは買いだ。
ひっさびさに観れるよ。これで。劇場で一度観た以来。
現行出ている『万事快調 [DVD]』が5000円近く、それじゃちょっと躊躇っちゃう。
けど、2500円切ればね。だいぶん印象が違う。
この調子でゴダール、どんどん安くなって1500円くらいで買えるようになればいいのになぁ。
そしたら全部揃えるよ。そりゃまあそうだ。
『万事快調』、確か新宿TSUTAYAだとあると思ったんだけど、そうそうは利用出来ないし、
一週間以内でちゃんと観なきゃいけない、って制約があるとプレッシャー懸かって
余計観れなかったりしてな。
そういえばこの前借りたジャック・リヴェットの『セリーヌとジュリーは舟でゆく』は
上・下巻とあって、結局上巻しか観れなかった。観るのにタイミングが合わなかった。勿体ないことをした。
(でもビデオ版の『セリーヌ〜』、フィルム状態もよろしくないし、
画面サイズも合ってなかったよ。けどとりあえず観れるもんは観たい。)
近所じゃさあ、その手のもんはまず置いてないしなあ。たまにあったとしても、さすがに
都心ほどの品揃えってわけにはいかない。まあ、それでも昔に比べたら、ここらへんの
都心を離れた鄙びた地域でも、結構マイナーなもんとかコジャレたもんとかも
置くようにはなったけどね。レンタル屋。
ひょっこり意外なもんがあったりもするし。
新宿TSUTAYAにはないけど、うちの近所にあるような場合だってあるしな。
しかし昔々に比べたら、仕事に就いて、都心を離れて住むようになっても映画を
「卒業」しなくてよくなったんだから、その点はありがたいよな。
昔は学校卒業したら、映画なんてまず観れない。時間もないし、地方ならば映画館だって
中々ない。あってもやってるのはもちろんメジャーなもんばっかしだしな。
レンタルビデオなんてもちろんない。今だって、やはり映画観るなら東京が断然有利だけど、
CS、BS、レンタルビデオ、セルDVD、シネコンならばレイトショーもあるし、車で行ける場所にある、
ミニシアター系映画もそこそこ掛かるし、四半世紀以上前と比べたら映画なんか観放題だ。
そのかわり、観られるもんが多過ぎて、映画が好きな人は膨大な量の映画の中からいちいち
選択をしなきゃならない。昔ならば、映画館一通り回っとけば、もうそれ以上はない
わけだからさ、自分以上に映画を観ている人間てのは、自分よりも年が上、ってくらいな
もんだったけど、今は毎日引っ切り無しに映画を観ても、まだまだ全然足りないような、
抜けてるような気に追い捲られて、常に焦ってるようなもんだな。毎日無駄に忙しい。
仕方がない。便利ってのはそういうもんだ。便利が増えればその分、不便が増える。