國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

トリュフォー

映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]』を観る。
特典映像も含めて全部観たが、アマゾンの各評にあるように(特典映像の)字幕で
「ベルグマン」て出た時はさすがにちょっとなあ。誰だよ、それ。
だってよりによってトリュフォーの映画ですよ。映画大好きっ子の。
イングリッド・バーグマンイングマール・ベルイマンは苗字がおんなじ("Bergman")、
秋のソナタ [DVD]』で、ついにその2人が一緒に仕事をした、って
オチがつくというのに。映画の中で「RUE JEAN VIGO」って道端にある看板も無視。
字幕が出なかった。明らかに意識的に映してるのに。
(ところで「RUE」って?フランス語は皆目分からん。
あ。もしかして「ジャン・ヴィゴ通り」ってことか。)
ほんでこれ、昔、ビデオで一回観たきり、その時は英語版だったが、今回はDVD、当然
フランス語を選択、ジャクリーン・ビセットがキレイでしたが、ぼくはナタリー・バイに
とても惹かれ、けど、俳優のこととか殆ど知らんので、誰かなあ、この人とか思い
ながら観てて、最後にクレジットやら収録されている彼女のインタヴューなどでようやく認識。
名前しか知らんかった。顔はどっかで観てる筈だけど。ほんと、疎いよなあ。
そういうこと。おれ。ところでナタリー・バイって他にどんな映画出てんの?
ちょっと調べてくるよ。イントゥ・ザ・グーグル。
・・・あれ。この前観た「緑色の部屋」に出てるじゃん。あらま。
他にも、内容はとんと忘れた、ゴダール作品の中でもおれが観たとき、これ好きじゃない、
って思った『勝手に逃げろ/人生』とかに出てるのね。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]』の話はインタヴューでもしてて、今度観てみようと思った。
トリュフォーって、ポール・マッカートニーに似てる。見た目じゃなくて、印象が。おれにとっちゃ。
作品は見事で魅力もあるんだけど、どうにも動機が掴めない。理解しがたいところがある。
もうひとつピンと来ない、思い入れ出来ない。そんなとこが。なんかヘンに人が
良さそうなところとか。いい人ってよくわかんない。ゴダールだってジョン・レノンだって
とてもいい人とは思えないもんね。その点。でもそういう人の方が、そういう人だからこそ、
却って思い入れがしやすかったりもするものだわ。
トリュフォーってロウソクが好きなのかしらね。『大人は判ってくれない』じゃバルザック
御灯明捧げてたし、先だっての『緑色の部屋』はこれ、もう、ロウソクだらけ。
今回も劇中映画でジャクリーン・ビセットが仕掛けのあるロウソクを手に持ってたし。