國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

汚れた舌

いかん。演出がお笑いに走っちゃってるyo。
内館ドラマは最近流行りの昼メロとは違うぜよ。
あの手のやつは脚本からして「分かって」やってるわけで、その点、牧子先生はいつだって本気だ。
その本気部分を(一見)マジメに演出して、なおどうかしてる、ってのがミソなのになあ。
きっとプロデューサーとかが、この何年かでのネットでの内館牧子人気(?)を意識しちゃって、
過剰な上にも過剰に、ってんでああなっちゃったと憶測。
ううん。でもあれだとちょっと違う。もう少し抑えて欲しい。
TBSだから「分かってる」と思って期待してたんだけど、あれじゃ「分かってる」が出過ぎ。
「分かってる」は心の中に留めておいて、牧子先生の暴走にまかせる、
ってのが上等だと思われるのになあ。
もちろんその点でのサイコーの例は『昔の男』だ。おれはもいっかい、
「夢を渡ると書いて(渡夢)、"トム"」と読ませる、
ボルシチとロシアン・ティー(バラのジャム)しかメニューのない店
ゴーリキー』(!)、あれが見たいのだ。
しかし、内館牧子、結婚というものに対する憎しみたるや、毎回すげえゼ。