國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

図書館

さきほど病院の帰りに図書館へ行った。ひさしぶり。
5冊ほど借りたが、まあ、読まないだろう。
読書というものがめっきり苦手になってしまったのだ。
いや、そもそもから、そんなに本を読むのは得意じゃなかった。
昔から中々取り掛かれず、読み始めても中途になりがちでもあった。
それはいま、ビデオなどを観るに際してもいっしょだ。
ちょっと考えてしまう。躊躇ってしまう。
そして始めるとメンド臭くなってしまう。「業務」としての重みを感じてしまう。
ただ、映画などは受身なので、寝てる間に終わったりもするが、
読書ばかりは終始能動的でないといけないので、尚更。
で、出際にリサイクル本コーナー、つまりココにある本は好きに持ってって
いいですよってこと、そこに向田邦子原作「冬の運動会」があったので頂く。
グッドタイミング。
まあ、ちゃんと読むことはないが、パラパラ捲って原作と比べてみたりはするだろう。
さっき少しだけ、中身覗いて見た。ふふむ。設定があれこれ違ってるんだなあ。へえぇ。
先日見たやつだと菊男の面接は会社の応接室かなんかだったけど、原作だと
ナントカ会館の一室を借りてやっている。しかも菊男は外で立ち聞き、
そのまま姿を見せずにその場を去る。
図書館といえば、学生時代、映画館以外に行く場所としては上位にランクされており、
都内、数箇所の図書館に行ったものだった。
しかしあれだね、いまは文庫本コーナーでも大江健三郎、そして三島由紀夫の欄が小さく、
殆どない。四半世紀前はこの2人、定番中の定番て感じだったんだけどなあ。
昭和は遠くなりにけり。