ゴダール
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: DVD
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とりあえず「ヒア&ゼア こことよそ」を観る。
やっぱおもしろいな。つい、観ちゃう。
ちょっとでも、この作品はことばが強過ぎて、テーマがそのまんま丸出しで、いや、
そいつはいつものことじゃあるけれど、でもなんてーか、ことばじゃない部分が、
ことばに勝つまでに至らないので、云ってることは「小さな兵隊」でも「ベトナムから遠く離れて」でも
「パッション」でも「アワーミュージック」(さっき、さんまのからくりテレビで、
例の加藤さんも「アワーミュージック」を観た、って云ってたよ!)でも、その他その他ぜんぶいっしょ、
ワンパターンもいいとこなんだけど、だからそこがいいんだけどさ、それはともかく、
「ヒア&ゼア」だといわく云い難い、なんともいえない、映画でしかありえないそれ、
映画を観ていると現前するなにものか、そういったものよりもことばが勝っちゃってて、
観てる最中は楽しんでもいるんだけど、観終わってから後々、ことばが残っちゃって疲れはじめてしまう。
あらゆる事物と事象の関係性とはなんぞやとかなんとか、どうしても頭がそっちに
なんとなくなんだけど、行っちゃって、疲れちゃうさ。これが例えば「アワーミュージック」だと
感動が心にグイと来て、なんとも知れん気持ちになるのだけれど、「ヒア&ゼア」だと
そうは行かない。つか、それ以前におれが単に疲労していたという事情があるのだが、
そんなことはこの際忘れた。この文章の都合上、疲労を映画のせいにするという趣旨、
その点に関しては不問に付す。