國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

東京タワー

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


録画したままだった「東京タワー」をようやく見る。(大泉洋主演のTV版ね。)
途中、樹木希林が「カネダ」という名前で一瞬登場すると思ったら、制作がKANOXだった。
寺内貫太郎一家 DVD-BOX 1

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そこで彼女、長嶋(茂雄)のポスター見て「ジュリー!」と云い掛けたが止めて、
しかし考えてみれば母親役の田中裕子はジュリーのかみさんだった。
まあそこらの含みも当然あってのことであって、今更言うのも野暮もいいトコだが、
一応云っときたいのが人情ってもんだ。
芥正彦の名が配役にあったが、あれか、屋根にずっと座ってたあのジーサンがそうなのか?
風俗の再現、キャスティング、メイク、衣装やヘアスタイル、それぞれ全部よかった。
とってつけたようじゃなかった。全部が。
ちゃんとドラマがあって、そこにあるべきものとしてそれぞれがあって、
時代や人物を殊更に説明してるかのようでなく、よかった。見てて。
ホームレスから一転、まじめにバイトして、イラストの仕事も入るようになり、
家を借りるが、それが笹塚だったのがなんかうれしかった。
いや、単純におれ、学生時代、笹塚に住んでたからさ。
思い出はひとつもいいものはないのだけれど。