國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記

最近、ちょっと映画見れるようになって来た。
そんでなに見たっけな?最近。
今日は3本も見ちゃった。すごい!

かもめ食堂 [DVD]

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地球で最後の男 [DVD]

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監督・ばんざい! <同時収録> 素晴らしき休日 [DVD]

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かもめ食堂
「地球で最後の男」
監督・ばんざい!
以上が今日見たやつ。はじめの2本は退屈だったけど「監督・ばんざい!」はなんかわるくなかった。
「地球で最後の男」はSFのつもりで借りたら、なんかそうじゃなくてキリスト教な話で夢オチみたいな話で、ミステリー期待したら、思わせぶりがいつまでもつづき、段々退屈して来てしまい、「アイ・アム・レジェンド」のつもりがそうじゃなく、パッケージとタイトルに釣られた。ビデオ会社、やるな。うん。おれの負けだ。
かもめ食堂」は食い物がどれも不味そうで、映画が不味いんだから(こう、韻?を踏みたかった)不味いのは仕方ない。
設定もセリフもなにもかも頭の中で考えたことっきり。血も涙も通ってない。
頭で考えたことをただ並べただけ。取捨選択の結果じゃーない。
ファンタジーであるならば、もっと徹底的に作為的であるべきで、策略もなにもない。
撮って並べただけ。アイディアだけ。美味しくない道理。
出汁が効いてないってこと。
一切のノイズが排除されているが(周囲の音というだけでなく家具調度、映る物すべてに)、それも取捨選択の結果じゃない。
ただ並べただけ。だから味も素っ気もない。なんもない。
家具調度、小物、ファッション、どれもこれもつまんない。かわいくもなんともない。
小林聡美が出てるんで当然連想するが「すいか」は家具調度小物ファッションすべてが愛しくかわいく、そういうの見てるだけでたのしかった。
かもめ食堂」にはそれがない。まったくない。なんもない。
愛がない。ふくらみがない。なんもない。
観光映画にさえなってない。
若大将がヨーロッパ行ったりする映画には、退屈でも、けど「なにか」があった。
ファッションといえば「ロッカーのハナコさん」を思い浮かべもしたけれど、「ロッカーのハナコさん」はさ、誰に頼まれたわけでもないのに、一点モノの古着揃えたりとかしてたんだぜ?そういう熱意やなんかかんかが伝わってきて、だから「ロッカーのハナコさん」のファッション家具調度小物には惹きつけられた欲しくなった。
かもめ食堂」に出てくるものはなんにも欲しくない。
とってつけた設定と人物とセリフと展開とそれらしいシーンと。みんなみんなただの形骸化したアイディア以外の何者でもなくて、なんも感じない。
監督・ばんざい!」だって頭で考えたきりのそれを並べただけでふつうに言えば失敗作ってやつだけど、けどでも血が通ってる。
見てて、あーべつにこれでもいー、かまわない、このままだらだらとずっとやってもらっててもなんかいいかも、なんかそんな気持ちになる「なにか」があった。「なにか」があればあとはまーおまけみたいなもんだ。出来不出来は問わない。見てよかったなってどっかで思える。
けど「なにか」がないと、なんもない。

すいか DVD-BOX (4枚組)

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以上3本は今日見たやつだけど、他にも最近は「チーム・バチスタの栄光」はこの前映画館で見たでしょう、「CURE」見たな、それと実は「叫」を正月くらいに見ている。
おれ、黒沢清がなー。ううん。
「CURE」はそんなわるくないんだけど、でもそれは割りとエンターテイメント寄りだからで、それでもわるいトコ言おうとすればいくつも言えてしまい、まあいいや、いまはなんかこれ以上。めんどい。ねむいし。前も書いたし。
叫 プレミアム・エディション [DVD]

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CURE キュア [DVD]

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