國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

栗本薫

読者じゃなかったけど、なんか世代的に。みんな死んじゃうんだ。
やまだ紫も栗本薫も80年代、文化的なことに関心があれば目にしていた人たちで、おれは20歳代で、そうするとそういう人たちが死ぬってなんか。
みんな死んじゃう。終わってく。あたりまえでありきたりなのに、うまく馴染めることじゃない。
思い入れのあるなしと訃報に接した際の悲しい感じとはべつなんだよな。ヴォネガット死去には淡々としてたし、中島梓には胸打たれてる。
中島梓といえば「コミュニケーション不全症候群」と「ヒントでピント」と「JUNE」くらいっかおれにはつきあいがないけれど、だらかどーした、いまはもう2009年で、21世紀って?

コミュニケーション不全症候群

コミュニケーション不全症候群


「JUNE」はたまにぱらぱらと立ち読み、中身自体にそれほどに興味もなく、でも当時はなんかそんな風で、「JUNE」くらいっか腐女子の立ち寄る先はなく、おれはといえばたしなみとものめずらしさみたいんでたまにのぞいていたんだった。