ヒーローショー
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: DVD
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井筒和幸監督の「ヒーローショー」観た。昨日の夜。レイトショー。
で、ヒーローショーだが、途中から笑えて脱力してって、なんかみんなイイヤツに見えて来ちゃうし緊迫感はなくなってゆき、明るくなり、でもそれがイイ!の。
呆けちゃう。なんだか最後には。ヒーローショー。ピンクレディーのSOSがなんとも言えん。中途半端で決着なんかないの。だらだらとただつづくの。
井筒監督は、映画そのものが監督本人が云いたいことを上回ってしまうの。
「ガキ帝国」で喫茶店にみんな集まって、70年代の不良ファッション、カーディガン姿のそれがいいんだよなー。井筒監督のイマドキの若いヤツの描写って「ヒーローショー」でもそうだけど、なんでああもリアルなんだろう。それが才能。なう現在。
「ヒーローショー」でも女性がああいう感じなのはああいう感じの女性が監督の好みなんかなあ。やっぱ。なんちゅうか情に篤い感じのさあ、苦労してる感じのさあ、うまいこと言えんなー。でも一貫してる気もしてる。まあ好みは出るよね。監督の。映画ってさ。
井筒和幸のこと考えるときにおれはいつもワンセットで黒沢清のこと考えちゃうんだよなあ。井筒監督は作品が監督の云いたいことを上回る。黒沢監督の映画は監督の意図通りで、そこがいつも物足りない。映画が監督の意図を超えない。