國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

新日曜美術館

ユトリロっても、なんか白っぽい街の風景画って程度しか知らず、
なんか絵ハガキを映してたらしいとかそれくらいの知識で、今日の特集を見た。
いいなあ。やっぱなあ。ユトリロ、前から気になってて、
以前展覧会があった時に、確か行き損なったような、そうでないような。
一時期、酒飲んじゃ荒れて、妊婦の腹を蹴っ飛ばしたり、最悪だったらしい。
あと母親が、「恋多き女」ってやつで、ロートレック
エリック・サティともつきあいがあったんですって。
大して彼のこと知らなかったんで、そんな派手(?)な一面は初めて知りました。
ユトリロ、欲しいなあ。誰か買って。
あと今日のゲストは浅田次郎だったけど、ベシャリがなんか重ったくって、
淀みない話し振りじゃあるんだけど、ちょっと辛かった。
お。横浜高島屋で10/13〜10/31まで、展覧会があるゾ。
http://www.nhk-sc.or.jp/event/contents/utrillo.html
よし、これゆこう。
湘南新宿ラインでゆけるゼ。カッコイイ。湘南新宿ライン。名前が。なんとなく。)
(てか、今現在、日本橋でやってるのか。しかし骨折ゆえ、出かけられない。。。)

骨折

先日、再骨折の診断の翌日、病院へ行ったところ、顔を見るなり、
そこのオーナーと思しき男に怒鳴られた。
ちょいとおれの方から支払いに関しての手続きの変更を申し入れたのだ。
どうもそれがカンに触ったらしい。
でもいきなり怒鳴らなくても。
で。
おれはそれに対して憤るよりも、凹んでしまい、萎えてしまったのでした。
そんなわけで、ここ2、3日、もうひとつなんか書いたりする気も失せていた。
こういう時、つくづく、おれがそもそも、気が弱く、
引っ込み思案なのをあらためて思い出すなあ。
おれも時を得ないと、場所を得ないと、役割を得ないと、まるきり気が
ちっちゃくなっちゃうんだよなあ。闘える人になりたいなあ。
無理だなあ。立場の強い人に弱いんだよなあ。権威に弱くてなあ。自信なくてなあ。
今回の件に関しては、おれがいわば客だし(「患者☆さま」と呼んでネ。)、
単に書類上の手続きが前後しただけであって、幾ら向こうさんが
煩雑さを感じるとしても、おれがわるいわけじゃあなく、まったく理不尽なんだが、
でもそんな理屈は関係なく、ただただ凹む。気が弱るばかり。ああ。
御蔭で怒鳴られたその日、せっかくの「電車男」も、もうひとつ楽しみ切れなかったよ。
感動するには現実の思いが甦ってしまい、ついと凹む気持ちには敵わなかった。
もっとフィクションの世界に溺れたいね。
しかし、こうして萎えるようなことがあっても、昔(20年ぐらい前とか)に比べたら、
それでもおれはひどい気持ちにはならずには済んで、
まるきり凹みっぱなしでもなく、それは今なら、多少の人とのつきあいがあったり、
女性とのつきあいの経験が自信にもなっており、更に職場などへ行っても、
おれははぐれもん扱いではなく、それなりにまともな人として認識されている、
等々の支えがあるからだよなあ。これが人付き合いもない、ともだちもいない、
職場行ってもビクついてるだけ、セックスもしたことなけりゃ、
デートだなんて夢の夢、喫茶店、いやさ、定食屋にいたってドキドキして落ち着かない、
そんな時代とはもう違うんですもの。おれもだいぶん成長したね。
大物になったゼ。それはないがな。ま、少なくも昔よりはマシ。
拠り所がそれでもあるってことだ。

映画

靴も履けないこんな足の状況じゃ、遠出も出来ず、近場のシネコンがせいぜい。
メゾン・ド・ヒミコ」と「頭文字D」が観に行きたい候補。
しかし現在「タッチ」と「メゾン〜」、犬童一心監督2作品同時公開中って、
なんかすごくない?どんなにハイペースなんだよ、って感じ。
ま、諸事情の結果であって、そんな無茶な事例でもないんだろうけど、
でもともかく、最近邦画、製作本数、公開本数増えてるような気がする。
それに今回の犬童監督の場合、「タッチ」はお仕着せの企画、メジャー作品で、
もう一方の「メゾン〜」はミニシアター系で、監督が本来から撮りたいものと、
なんかバランスが取れている。それらが同時公開中。なんかフシギ。

日記

昨日、土曜日、生まれて初めて法事というものに参加。
場所は長野県、父親の実家。
子供の頃は夏休み冬休み毎に行っていたが、今回は久々、たぶん十数年振り。
しかし久し振りの長野県、まったく近い。ほんと近い。
関越に乗ってしまうとあっという間。
なんだかほんとあっけない。昔々は群馬を抜けるだけでも大変で、
更に碓氷峠なんざまったく難所って感じだったんだけどなあ。
随分と時間も掛かった。それが今じゃ当たり前に日帰りコース。
しかもその間、ほぼ高速に乗ってるだけ。
で、あれだ、十数年振りの長野県、おれの住んでるこの埼玉の田舎と
風景がほぼいっしょになっていたのでした。
ファッションセンターしまむら」はあるしさあ、「牛角」はあるしさあ、
「紳士服のアオキ」とか、ジャスコとかなんとか、国道沿い、県道沿いは日本国中、
いまどき全部おんなじ。店の名前が少しづつ違うだけ。
殺風景で、そして便利になった。
いとこの子供たちはみな高校生、大学生ぐらいがひと塊いて、
みんな揃って進学コースのようだった。
おれんとことは母親の方も父親の方も、大層なエリートもいない代わりに
ヤンキーもおらず、役者になるとかお笑いになるとかバンドマンとか、
外国行ったきりとか、そういう類も見当たらず、
いずれも小さくまとまっているんだよなあ。
まあ、あんまりおもしろみはない。
基本的にいい子ちゃんばかり。おれも含めて。
誰か少しははみ出してくれるとそれはそれでおもしろいんだが、
そういうことはあんまない。
でもほんと不良いないよな。ふしぎなくらい。
ふつう誰か一人くらいはいるよなあ。きっと。つくづく真面目な家系だ。
不良はともかく、変わった人生、誰か歩んで欲しい。
おれがそういうタイプじゃないしさあ、小物だし、人に期待する次第。
でもあれだなあ。ああいう場に行くと、おれはやっぱり子供っぽいなあ。
42歳にしちゃ振舞いが子供じみてる。てか、大人らしくないっちゅうか。
どこがどうってんじゃないんだけど、なんつうか、軽薄だしさ。
まあ、それほど畏まった場でもなく、身内っきりじゃああるので、
べつに構いやしないとも言えるけど。
なんてえか、両親と行くと、親にくっついてった子供、みたいなんだよな。やっぱ。
この歳ならば、むしろ両親を支える感じを演出したいとこじゃあるんだけどさ。
小さいことじゃあるが、例えば今回はケガがあったとはいえ、
運転は父親だったしなあ。ヘタすりゃ、おれ、未だに運転できなかったもんなあ。
この2年でようやく車を動かせるようになったばかりだし。
でもまあなによりかにより先立つものがない。
未だ部屋住み。それが実態、なので致し方ない。
収入増やしたいね。どうしたらいいもんかね。
帰りも父親の運転で、関越、空いてたのをいいことに飛ばす、飛ばす。グイグイ行く。
そんなにやたら抜かさなくても、ってぐらいに抜かしっきり。
御蔭で帰りは更に早かった。
途中、横川の峠の釜めしを買って(恒例行事)、帰宅。そいつを食う。
釜めし、昔っから食ってるが、両親の言うに味が薄くなったんじゃないかと。
おれもなんかそんな気がする。たぶん時代の趨勢であろう。
濃厚な味と高カロリー、塩分の多さなどは昨今あまり好まれない。
関係ないが、そういや昔、峠の釜めし食うつもりで横川行ったら、
ちょうど定休日で、自販機でカップヌードル買って、しょうがないから
食ったことがあったりしたなあ。いまもまだあるのか知らんが、
お湯の出るカップヌードル用自販機で。
その日は雨が降っていた。うすら寒い日。
まだまだ埼玉から長野県が遠かった頃のこと。

ソウルフード

今日本屋で「被差別の食卓」、最初のソウルフードの項、立読みする。

被差別の食卓 (新潮新書)

被差別の食卓 (新潮新書)


ニューオーリンズでの見聞など当然出て来て、ちょっと切なかったりもしたが、
それはともかく、中々に美味そうだ。興味深いし。
あと、「あぶらかす」、食べてみたい。

シバーム

先だってNHKでイエメンにあるシバームという街を見る。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr021.html
砂漠の中にある要塞都市。6階建てくらいの泥で作られた高層住宅群である。
これまたおもしろい。
世の中には興味を惹くことが多過ぎる。キリがない。
外国の風俗習慣はもちろん、自分ちのゴハンだって充分に気になる。
TV見てたって気になることばかり。おもしろそうな、もっと知りたいことばかり。
とてもじゃないが、間に合わない。
それに好奇心はあっても、探究心は持続しないという己の才のなさ。
それまた悲しい。

情熱大陸Pt.2

オダギリジョー、この前の「トップランナー」でもそうだけど、意外と気難しくない。
案外に喋る。気のいいあんちゃんだ。オシャベリ、基本的に好きそうだし。
まあいまどき、素を出さずに役者業やるのもむずかしい。