國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

サマソニ2022 その3

サマソニ2日目、会場ついてまずはごはん。中華そば。

入場まで人が多くて、混んでて並んで待つ感じでまだるっこしかった。朝イチは混むんだなあ。入場口一個っかなかったし。朝だと。

そして1発目はソニックステージで羊文学。

フェスだとリハーサルがあるわけだよね。客前で。そこは見て見ぬふりで。

ギターとベースとドラムだけだのに、音が厚い。ふしぎだよね。ギター一本しきゃないのに。ギターとか、どうやって音、決めてるんだろう。ギター相当上手いんだよね。てことは。レコーディングなら音は重ねられるけど、ライヴだと。特にテープ(今はパソコンからかそういう音出したりするの)使ってるわけでなし。ほんと楽器3つと声。しゃべるとふにゃふにゃなのに、歌声はしっかりと強い塩塚モエカ。ヴォーカルの印象が強いけど、ギター力。ずっと見てたい気持ちよさある。見れてよかった。

その後はまたビーチステージへ移動。昨日と違い急ぐ必要はなかったので素直にシャトルバス乗ってった。

今日は比較的明るい。雨は大丈夫そうだ。結局降らなかったかな。一時、ちょっとだけはあった気がするけど。

昼過ぎ、12:30からモノンクル。これまたベンチに座ったまま見てた。体力が。

モノンクル、よかったな。いいのはわかって見に来てるわけだが。もっと見てる人が多くてもよかった。でも見てる人たちはみなたのしそうだった。ロートルでベンチに座ったきりだったおれもたのしんじゃいたんだ。

モノンクル終わってからマリンスタジアムの方へ移動して(マリンスタジアムとビーチステージは同じエリアの違う場所って感じ)4種チーズとはちみつのピザで昼食。外で地べたに座り食べた。晴れてた。

それでまたビーチステージへ戻り、例によってベンチで長く過ごし、もう既に体力はだいぶんない、サマソニとかっていうより、元から疲れてんだよね、あと同行者のいるでなし、勢いに欠ける。

海の近くで、トンボが飛んでた。

今回、写真はほぼ撮らなかったな。なんかカメラ構えるのがめんどくさくて。なんとなく。

15時すぎてからchelmico。ビーチステージでベンチからのんびり聞いてた。

2日目、今日はでもいつ帰ろうか、ずっと悩んでた。気持ち的には、体力的には早く帰りたい。でもせっかくならって気もある。どうしようかどうしようか。

chelmico、途中で切り上げて、メッセへ。なんか食おうと思って。早目の夕食に。

沖縄そば食った。chelmicoの前にはいちごけずりも食ってたかな。美味いよね。いちごけずり。

それでまたマリンスタジアム方面へ戻る。あっちこっち忙しい。

このへんでスマホの充電が切れ気味なのに気づく。というかスマホというよりか充電器が機能してない… スマホに充電器繋げたままなのに全然増えてかない。あれ?あれ?となり、ようよう充電器の充電が切れてることを認めざるを得なかった…

これは不覚。ゆうべ寝る時に充電器には特に充電はしなかったんだよな。まだまだ保つって思ってたし。甘かった。結構いっぱい充電出来るやつなんだけどな。2日間は楽に保つかと思ってた。くぅぅ。(この辺から焦り始める)

というか、これがあったため、じゃあ帰ればいいかと方針も決まったのだった。

ほんで帰宅までの充電がないのも不安となり、インフォメーションへ向かう。したらそこに充電コーナーがあった。アプリ入れて、それで契約して、充電器一台借りれるという仕組み。へー。こんなんあるんだ。初めて。しかも返却は地元のセブンイレブンとかでいいという。上手く出来てんな。感心。

これでとりあえず充電はセーフ。

じゃあもう一押しということでマリンスタジアムでメーガン・ジー・スタリオン。

もう始まりだしてたから、途中入り。したら、いきなり持ってかれましたよ。なんかすげー。なんだろ、このグルーヴとスケール感。こういうのってほんとふしぎ。基本、おなじじゃん、なんつかライヴって。歌と演奏、あとダンスとか。でもパッとしないのもあれば、こうしていきなりなんだこりゃみたいのもある。わからない。何がどうなってんだ。メーガン、正直聞いたことなかったし、YouTubeで一瞬見たことあるぐらい?でも興味はあったし、良さそうだとはわかってはいたから見に行きましたが、ほんとよかった。一瞬で堪能。この充足感。充実感。大画面の彼女もあんだけど、遠くにちっちゃく見えるメーガン見てるだけでもすごい絵になってんだよね。なんだろあれ。ふしぎ。オーラとかスケール感とか、そんなことしか云えねぇ。

ラップのステージなんてさ、随分とシンプル、というよりスカスカじゃないすか。音はどっかから鳴ってて、あとは歌手がいるきり。まあメーガンの場合も他にダンサーズもいるけどさ、それにしても。なにが違うんだろ?わからん。ともかく、いい。

スタジアムは満員で、でも実際には次のワンオク目当ての人が大半じゃなかったかとは思うんだけど、それでも、その人たちも充分に盛り上がってるのがその場にいてわかった。なんか掴まれちゃうもんがたしかにそこにはあった。グイと。メーガン力。

見れてよかった。

それで、でも充電の保ちも気にはなってたし、疲れもあって、盛り上がるメーガンを背に帰ることにした。でもずっと彼女の音が聞こえてる間ワクワクしてたなあ。それに昨日のKIRINJIでもそうなんだけど、ショーの途中でその場を離れてく、その感じになんかいいもんがあるんだよねえ。フェスの気持ちよさが。

ほんとはSTUTSも見たかったし、スクリーマデリカライヴも見たかったけどさあ、ちょうど「ボビー・ギレスピー自伝」が出たばかりで興味湧いてたから。でもまあ、明日は仕事だし、疲れちゃいるし、スマホの充電も怪しかったし(ちなみに帰宅後早速近所のセブンイレブン行って、クルマで、したら1軒目のところが返却する場所が塞がってて、しょうがない2軒目行ったら1個分空いてて返せた。スッキリ)。

それで結局、夕方6時ぐらいだったかな、サマソニ後にしたのは。

駅までの道も空いてる。

海浜幕張の駅へ向かう途中、若い女性2人が前を歩いてて、サマソニのリストバンドはしてなかったような気がする、手を繋いでて、二人の指は絡み合ってた。少し指で話してた。といって二人の関係に関してはおれの勝手な憶測でしかないのだけれども。で、彼女らを追い越す時にシチューがどうのと聞こえた気がするので夕飯の話でもしてたのか。判らない。ただそうして町中で、人通りはサマソニ帰りにはまだ早く、人気(ひとけ)はなかったので、その二人と、二人を通り越すおれぐらい、近くを通ったのはそのときはおれぐらい、だから余り気にせずそうしてたのか、おれは初めてそういうカップルを見た気がする、今まで気がつかなかったのか、表に出れる雰囲気がそれでも前に出れるようになったのか、周りに人がいなかったからか、そのへんは判らない、ただおれには初めての遭遇で、彼女らの生活や人生をつい考えるし、なんていうか、生きていれば人と出会いつきあうので、それが良い関係であればもちろんよく、周りが穏やかであればそれが望ましく、おれは未だに珍しい遭遇としてこうして語ってしまうレベルで、それはこちらの勝手な思いでしかなく、おれみたいのがもっと減り、もっとなんてことなくなれば、それが一番いいんだろうな。

リナ・サワヤマ見たのは偶然じゃなかったとそのとき思った。おれの勝手なセンチな思いでしかないけれど。語れるほどには大した考えもないのだけれど。