國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

模倣犯

TVでやってるのでなんとなく観てるが、ヒドイなこれ。
手法と内容が合ってない。というか小手先だけで恥ずかしい。80年代の腐れがそのまま続行中って感じ。
森田芳光はフコーだ。誰も救ってくれない。なのに未だにコンスタントに映画が撮れてしまう。
しかも今はもう名前を失って久しい。
ともかくも、この映画に関してはデヴィッド・フィンチャーがやりたかったのかな。
そして失敗。なにもかもが間違い。
なにを撮ろうとしても森田芳光には「の・ようなもの」や「家族ゲーム」しか撮れない。
ならそれを撮ればよいのに、そうではない。
そしてもちろん彼はもう若くなく、「の・ようなもの」は20年以上前の作品だ。
そして「模倣犯」を撮らねばならないのに、結局「の・ようなもの」しか撮れない。
そしてもちろんこれは「の・ようなもの」ではない。「家族ゲーム」ではない。
つまりは完全にズレている。彼は間違い続けるしかない。フコーだ。