國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

小津安二郎

DVDボックス欲しいなぁ。誰か買ってくんねぇかなぁ。宝くじ当んないかなぁ。小金持ちになりてぇなぁ。
それにしても小津安二郎なんかは並木座でダラダラと平日の昼間に学生時分観て、それも番組の内容が重なるんで、知らずに同じもん何度か観るわけで、映画館てのにはそういう効用があるのがいいところ。これは毎度書いてる事だが。特にDVDでもビデオでも、例えば小津安二郎なり成瀬巳喜男なりを観るとするとどうしても構えちゃう。自分でスタートかけなきゃなんないし、ねむくなると寝ちゃう。映画館だとそこらへん強制的で、たまにねむくなるとしても、大概は頭からケツまでなんとなし観てしまうし、家の中と違って映画に集中もしやすい。芸術映画とかクラシック・フィルム観るのに家の中は向いてない。なんかねむくなりそうだし、一体いつから観始めればいいのやら、惑う。食事の後だとねむいし、前だと腹へって落ち着かない、とかさ。ビデオだと切れ切れに途中で止めて、2日3日に渡って大して長くもない映画を観る、なんてこともあるやね。そういうのんがどうも気持ち悪い。でも実際そうなってしまう場合も多い。映画館の"強制力"ってのは貴重だね。(とはいえおれは映画館主義者じゃない。利点があるって話だ。「正しい」観方だなんて御免蒙る。テキトーでいいよ。そんなの。たかが映画だ。)