國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記

調べてみたら「珈琲時光」を観に行って以来の都会行きだった。
この一ヶ月以上、都心に出るようなことはしてなかったんだなあ。やっぱり。
ビデオ観てるか、近所を車で廻ってリラックマ捜してるかくらいだった。
そして「ゴッドファーザー&サン」を観て来たよ。
中でアイク・ターナーがシカゴのブルース・フェスティヴァルみたいなイヴェントに出て来てて、
もう年取っちゃってて、なんかちょっと感慨、でもカッコよかったので
Best of』をBGMに。
そんで動いてるところ積極的に見ようと画策したこともなかったので何人かのミュージシャンの
演奏シーンとか初めて見る機会にもなったけど、そんなかでピカイチはなんつってもハウリン・ウルフ。
とてつもなくカッコよかった。見てて死ぬかと思った。あんまりカッコイイんで。

Real Folk Blues

Real Folk Blues


(↑バウンスビートが好きな人なら聞いてみると好きになれるかも。)
他にもボ・ディドリーもカッコよかったし、出来れば彼の映画、というかミュージック・ビデオの
ハシリみたいなやつとかもちゃんと見てもみたいけど、その他、サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅡが
これまたメチャメチャおしゃれで、帽子もなにもキマってて、もちろんハーモニカを殆ど歯のない口で
演奏するのなんかとてつもなくカッコよくて、全くどうしていいんだか、ってくらいだったし、
ウィリー・ディクソンが動いてるの初めて見た、というかルックス自体おれは知らなかったけど、
ああこういう人なんだあとちょっと感動した。
レナード・チェスの息子のマーシャルがいわばプロデューサーといった感じで中心的に出て来るんだけど、
この人ってストーンズの70年代に彼らの会社の運営者として結構深く関わってたのね。
ストーンズの歴史とか殆ど押えてないおれにはそれもまた発見で興味深かった。
例の「コックサッカー・ブルース」にもちょっと出てるみたいだし。
(「ゴッドファーザー〜」の中で一部使われてる。)
そうして彼は70年代、家族の不幸が幾つか重なり精神的にだいぶん行詰り、
Sex,Drug&Rock'n'Rollな生活に嵌っていったと語っていた。
あとはピート・コージーの腹、というか下半身がまるで小錦のようになっていたのが印象的だったりした。
(ま、おれは殆ど彼に関しては名前しか知らない、ってのが実際だが)
チャックDって、ほんと普通にインテリなんだなあとあらためて思った。態度や表情が落ち着いていて、
話すこともロジカルでまともで、でもその分、ハッタリとかに欠けていて、浮ついたところがない。
特にまあ、マーシャル・チェスがちょっとはしゃいだ風だったりもするので対照的でもあった。
渋谷での映画が終わり、都会派高感度情報発信型人間のおれはそれから今日オープンの新宿三越、
ジュンク堂とLOFTに行ってみた。
ジュンク堂は2フロアしかないので、ビルごとジュンク堂の池袋、梅田、神戸(さりげなく
関西の方まで押えているのをアピール)とかを思うとなんか狭いような気がしてしまった。
ジュンク堂にLOFTが入って、それ以外にもルイヴィトンとかの高級ブランドのお店が幾つか入ったり、
GAPとかトミーヒルフィガーとか、そういった風にテナントばっかし入ってて、あれだとどこが
三越かわかんないね。貸しビル業かい。
LOFTでは球体でタッチセンサーで明るさ3段切換えの床置き型間接照明を購入。2100円。
トレンディードラマみたいだね。前から欲しかったんだよ、間接照明。
部屋をちょいと暗い感じにして和んでみたかったの。
昔は間接照明なんて暗くてヤダとしか思わなかったんだけど、なんか暗いのもいいな、
と思うようにもなったんだもん。ムーディーにね。ちょっと浸ってみたい。