國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記

タイトル曲:《 私の運命線 》
(『ジャン=リュック・ゴダール作品集』より)
「私はすべてを忘れた」
「零の地点に帰った」


(ああん。カッコイイなあ。)
ゆうべは『秋日和』を寝る前に観始め、唯一持っている小津安二郎のビデオ、
よって静かな焦燥を鎮めるに成功、この時期のカラーの、例の3人の出て来るワンパターン映画、
どれも区別がよくつかないそれ、は観るだに心安らぎ、画面が明るく、まあ一番好きなのは
結局『お早よう』と『彼岸花』であるような気がする、大した事件も起こらず、
一見穏やかな世界にほっとしつつ、平日の昼間にだらだらと並木座あたりで過ごしているかのような
モラトリアムな幸福を得、30分ほど『秋日和』を観た頃にはねむくなり、寝た。
今年の目標は収入倍増の筈なので、そうしたら小津BOXを買いたい夢なぞある。
しかしきっと無理。たとえオカネが出来ても躊躇しちゃいそうだ。
余計なところでケチになる。そういうヤツは出世もしないし、金持ちにもなれない道理。