NHK

- アーティスト: Frank Zappa
- 出版社/メーカー: Zappa Records
- 発売日: 1995/04/28
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(ああ。結局出掛けんかった。もう昼過ぎてるし。)
ゆうべはNHK教育の方でク・ナウカの「王女メデイア」を始まって
少ししてから気がついて見始める。そしたらなんかいいじゃん。
まあTVで演劇ってのは観づらいんだけど、しばらくして中に入れるようになったら
いい感じになって来た。こういうの好き。
最近はもうぜんぜん演劇だなんて観ることはなくなっちゃったけど。
観れば、好きじゃある。本来がアート☆LOVEっ子だし。
でも一時間ほど観たところで、今度は教育じゃない方のNHKで「男たちの旅路」が
始まり、そっちに行ってしまった。
昨日アーカイブスでやってた「シルバーシート」の編はもちろんリアルタイムで見ているし
(年寄りの自慢)、その後ビデオでも見ている。
けど、なんかやっぱし気になって見始めてしまいました。
でもどちらかを録画して、ちゃんと両方見るようにすればよかったなあ。後悔。
ク・ナウカ、よかったしなあ。完成度高く、美術と設計が見事。
セリフは黒子たる男声で行われるんだけど、その発声なども聞くだに気持ちよかったし。
そんで美加里って、どこかで見た名前、もちろん演劇の人なのはなんとなく承知は
していたけれどと思い、さきほどなんとなく彼女の名前を検索バーに突っ込んでみたところ、
なんと崔洋一「花のあすか組!」に出てるじゃありませんか!
あ、そうだ、そういえば、そんな名前、あの映画であったよ!とそんな感慨。
これはやっぱり「花のあすか組!」観返したい。
というか、この前、これについては名前を出したばかり、つまりは天命が下ったに思しい。
観ろ、と。
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で、「男たちの旅路」、登場人物が全員、いちいち理屈っぽくしゃべり、
これぞ正に山田太一、こうこなくちゃね。
http://www.nhk.or.jp/archives/program/back051009.htm
で、出て来る爺さんたち、志村喬、笠智衆、加藤嘉、殿山泰司、藤原釜足と
えらく豪勢だが、でも当時、この人たちはTVドラマ、よく出てたんだよな。
おれが初めて認識した笠智衆は「おれは男だ!」の森田健作のじいさん役なわけだし、
映画界の重鎮てだけでなく、70年代TVドラマのじいさん役レギュラー・メンバー総登場、
みたいな面もあるというのは、若い人で、古い邦画などで彼らに馴染むのが先だった人には
ちとわかりづらいかも知れん。もちろん鶴田浩二を含め、豪勢には違いない、
NHKだからこそではあるんだけれど。
音楽がミッキー吉野(演奏:ゴダイゴ)で、これが結構カッコよかった。

ドラマからは少し浮いてた気もするけれど、いいんだよ、こういうのは、
当時まだ「ロック」はナウなもんだったし、そういう人を採用するという
ある種の生真面目さ、これぞ正に山田太一イズム。
その音楽のドラマとのズレ感、それはそれでグルーヴィー。
桃井かおり!
これだよ、これがほんとの桃井かおり!舌足らずでしゃべるイマドキねーちゃん。
今みたいな大御所、母親役が似合っちゃったり、モビットしてたりするずっと以前の桃井かおり。
でも未だ相当に若さを維持しているのはすごい。もちろんSK-Ⅱの御蔭。
水谷豊もよくモノマネされてたあの感じで、しかもこの「男たちの旅路」だと
さらに「ふぞろいの林檎たち」の柳沢慎吾とキャラがほぼおんなじ、
ベシャリ方もそうで、その点、ちょいと興味深かった。てか、おもしろかった。
ちょっと気が弱くてお人よし、そしておしゃべりな若造。