黒い音楽
音楽的に「黒い」ってなんなのかなー?気のせい、って部分もあるし、そうじゃない部分もあるだろうし、まーフクザツにいろいろか。
『Carole King - Tapestry』
昔は白人はどんなにがんばってもほんとうに「黒く」はなれない、みたく云われてたけど、実はいきなり「黒い」って出来てたんじゃないか?とかも考える昨今。もし知らなかったら例えばエディ・ブリガティーとかフェリックス・キャバリエが唄ってんの聴いて白人か黒人か区別ってできるんだろうか?とか。
『Young Rascals - A Girl Like You』
音楽が「黒い」って、なんつうか声に濁りがあるとかコブシが効いてる、くらいの意味合いで、洗練されて都会的だと黒くないってのも偏見だよなー。黒人は泥臭く野蛮だって思い込み。
ブルースが古臭くて、暗い音楽、みたいな思い込みとかもある。直接に「黒い」云々のあれじゃないけど。でも実際はブルースといっても多様で、当時はそれしか形式がなかっただけで、いまならハードロックだったりソウルだったりヒップホップやってる人がブルースやってた、みたいなんもある。
クラシックとかでもそう。いまの時代なら、ポップスやってたり、ロックやってたり、CM音楽やってたり、ソウルやってたり、ニューウェーヴやってるような人が当時の音楽の形態でやってて、それがいまだとクラシックって括りにはなってて、みたいな。
ロバート・ジョンソンとかよく聞くとすっげーアーバン。そりゃだってモテたいわけだし、オシャレにやりたいもん。なるたけ都会的で洗練を求めるのが人の常。でもってそれが過ぎると今度はルーツ志向になる。
『Robert Johnson - Me and the Devil Blues』
音楽的に「黒い」ってのが思い込みで成り立ってる、成り立って来た、ってのと、いやそれでも黒人じゃなきゃってのもやっぱあっぞ、あるかも?わかんない、みたいな論文を書きたいが、そんな知識とかない。
あとあれだ、エリック・バードンとかすっげ「黒い」けど、でもやっぱ黒人のそれとはなんか違うよなー、でもすっげソウルフルだよなー、いややっぱ知らなかったら黒人だと思うんだろうか?とか、そういうのんも考えたい。
『Eric Burdon & War - Love Is All Around, Copenhagen 1971』
「黒い」≠「ソウルフル」問題。
ファンクとロックっていったいどこが違うの?とか。カム・トゥゲザーはファンクじゃないの?とか
『The Beatles - Come Together』
白人がやるとファンク風ロックで、黒人がやると純正ファンクなの?問題。
ってか、音楽研究家みたいな人でこういうの考えてる人っていないんかなー?
ラップ、ヒップホップはソウルフルってよりはずっと軽くて、歌がヘタだったりもするくらいだけど、でもやっぱ黒人っかできねー、できなかったんじゃね?ってことはソウルフル≠黒いじゃねーよな、みたくな問題。
『Slick Rick - Teenage Love』
- 作者: 飯野友幸,高橋誠,保坂昌光,舌津智之,椿清文,畑中佳樹,大和田俊之,榎本正嗣
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