國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

クリント・イーストウッド

「真夜中のサバナ」とひさしぶりに「ガントレット」を観た。
イーストウッドの映画ってあまり観た事はなく、試しに彼の監督作品で観たことのあるのとないのを確認。
 ミスティック・リバー(2003)
 ブラッド・ワーク(2002)
スペース カウボーイ(2000)
 トゥルー・クライム(1999)
 目撃(1997)
○真夜中のサバナ(1997)
 マディソン郡の橋(1995)
パーフェクト・ワールド(1993)
許されざる者(1992)
○ホワイトハンター ブラックハート(1990)
 ルーキー(1990)
 バード(1988)
○ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986)
 ペイルライダー(1985)
ダーティハリー4(1983)
○センチメンタル・アドベンチャー(1982)
ファイヤーフォックス(1982)
○ブロンコ・ビリー(1980)
ガントレット(1977)
 アウトロー(1976)
 アイガー・サンクション(1975)
○愛のそよ風<未>(1973)
○荒野のストレンジャー(1972)
恐怖のメロディ (1971)
※ ○がついてるのが観たことあるやつ。
全部観たことあって、しかもお気に入りは何度も観てて、「イーストウッド大好き!」って言えると
通っぽくていいんだけど、おれはまったくの失格で、なんだかパッとしない。
イーストウッドとかおれには昔からお勉強の対象で
「ダーティー・ハリー」とか、がんばって観てるようなもんだ。
(昔名画座で「ダーティー・ハリー」シリーズ特集とかやってる時、
それは半ばお勉強のつもりで観に行ったもんだった。
いや、観ればおもしろいんだけどさ。)
そもそもがアクション映画とか、あんま興味ないんだもん。ラヴコメとかが好きだし、
NHKでやってるようなドラマとかが小学生の頃からずっと好きだったし、
マンガも少女マンガの方がもっぱらの好み。
少年マンガもおれにはお勉強の範囲だ。
映画だとそんなわけでビデオ屋の棚で「ドラマ」とか「名作」とかついてるようなもんの方が好きなんだよ。
アクション映画に夢中、ブルース・リーでもクリント・イーストウッドでも
誰でもなんかその手のスターから入ってくって方がずっと通っぽいよね。
おれみたいに大学に入ってからようやく、名画座で、しかも
もっぱら芸術映画を優先に観てただなんて、カッコウがつかない。
だからおれにとってはアート・フィルムの方が却って親しく、
娯楽映画の方がむしろ無理して観てるようなもんだ。
そして映画は好きだけど、とても愛してるとは言い難く、知らないことも多いし
スクリーン・サイズとかまったくわかんない)
「真夜中のサバナ」でオマージュを捧げられている作詞家ジョニー・マーサーという
アメリカのエンターテイメントの大物さえ知らず、全くの不明を恥じるのみ。
それはともかく今度アメリカへ行く機会があったらサバナには行ってみたい。
「真夜中のサバナ」はいい映画だったょ。ちょっと長いけど、なんか雰囲気があったかくて、
ふしぎな感じで(でも異様ってわけではなく)よかった。
ガントレット」は前から好きな映画。はなしはまったくバカらしくって、そこがいい。
単に家やバスに弾痕いっぱいつけたかっただけじゃん、て映画で、そこがまったくたのしい。
無駄に撃ちまくるとか、そういうのって好き。好感が持てる。
「真夜中のサバナ」に出て来たイーストウッドの娘アリスンてきれいだったけど、
あれか、ソンドラ・ロックの娘ってわけじゃあないのか。
なんか似てる気がしたけど。どうも違うみたい。