國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

クリント・イーストウッド

「マディソン郡の橋」を観る。
これでイーストウッド監督作品全制覇だ!完了だ!・・・・かも知れない。
あ。「ミスティック・リバー」がまだあった・・・・。
それに「ブロンコ・ビリー」と「センチメンタル・アドベンチャー」が観たことあったんだか、
それともそんな気がしてるだけなのか、実は曖昧。
そんなわけで「ブロンコ・ビリー」は借りて来てある。でも「センチメンタル〜」はちょっと見当たらない。
この際そういう曖昧なものもちゃんと観てスッキリしたいところだ。
それに当然「ミスティック・リバー」上映終了前に行かないとな。
さて「マディソン郡の橋」。
ラジオから流れる音楽ということでそれをBGMにしているのだが、その選曲がよろしい。趣味がいい。
っつっても知ってる曲はシャングリラズの「リーダー・オブ・ザ・パック」ぐらいなんだけどさ。
ともかく音楽のセンスがいいです。
あとバーに行く場面があるんだけど、そこで出て来たバンドが単なる振付で演奏してるんじゃなく、
ちゃんとほんとのバンドに見えたら、どうも息子のカイル・イーストウッドがいるそれらしい。
その演奏も中々よかったです。
メリル・ストリープって「上手い演技をしている人」にどうしても見えちゃうなあ。
きっとそういった点が彼女を好かない人にはカチンと来るのでしょう。
おれは彼女に好き嫌いはないけど、これがメソッド演技かい、とか、つい思ってしまいます。
仕草や表情が実に見事なんだけど、感動する前に、「上手なもんだなあ」って感想になってしまう。
その点イーストウッドなんていつでもイーストウッドやってるだけで、なにもしてないに等しい。
マディソン郡の橋」は映画としてはよく出来ているけれど、まるで他人事みたいで、
話がピンと来ないのがおれには難点。