國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

KISS(Part.2)

件の日本公演あたり、当時ROで橘川(幸夫)さんが「彼らが火を吹いたりギターが燃えたり、
舌をベロベロしたり、ってのはわかりきったことで、みんなそれを確認しに行ってるだけ」
といったようなことを書いてたのをいつも思い出す。
その文章の前後は忘れた。それが載ってるROのバックナンバーは去年、おかあさんに捨てられてしまった
(またこの話だ。でもさ、だってさ、グスングスン)ので引用とか出来ないのが残念。
その頃、おれは何、聞いてたんだろう?
まだデヴィッド・ボウイは持ってなかったな。
ボウイは高校入学が決まったあたりで「ジギー・スターダスト」を買ったのが最初だ。
ビートルズは当然、「マジカル・ミステリー・ツアー」とかが好きだったし、映画も観に行った、
「原子心母」と「狂気」、「展覧会の絵」、当時はちょいと気の利いた
モンといったらまずプログレだ。あ。そうだ。「クリムゾン・キングの宮殿」とかな。
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「LIVE!」とかはもう持ってたかも知れない。
その頃レコード買えるのは月に一枚で、初めて買ったLPがビートルズの「オールディーズ」。
KISS公演当時に持ってたLPなんかたぶん10枚プラスアルファくらい?そんな程度かなあ。
もうちょっとあったかなあ。憶えてない。
ラジオをよく聞いてた。文化放送の電リクとか。ベストテン1位〜3位はKISS、ベイシティローラーズ、クイーン、etc.
ビートルズだって全部揃えられないので、FMでたまにやるビートルズ特集をじっと聴いてたりした。
サンタナの「哀愁のヨーロッパ」、クリス・スペディングの「ギター・ジャンボリー」。
「こんばんは。渋谷陽一です。」はもう既に聞いてた筈だ。だってそれ聞いてRO買うことにしたんだから。
当時ROはある程度の大きい書店じゃないと扱ってなかった。
当時川越に住んでいて、街に出れば紀伊国屋があったので、そこで買えた。
そもそも紀伊国屋はRO発祥の時点から扱ってくれてたのだ。取次ぎ云々以前に。確か。
そして初めて買ったROはデヴィッド・ボウイが表紙で隔月刊最後の号、確か8月号(?)かなんか。
そうするとKISS見た時点ではまだRO読者じゃなかったってことか。そうか。
上に書いたのはすると少し間違い。でも渋谷陽一のラジオは聞いてたし、ちょいと構えてたには違いない。
セックス・ピストルズは「ミュージック・ライフ」の後ろの方にあるような小さなニュース記事の中にいた。