國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

冬のソナタ

昨日は「冬のソナタ」がお休みだったが、先日のマイク見えてる問題といって思い出すのは
ジョン・カサベテスの「ハズバンズ」のラストだ。どっか道端で男2人が話してるんだけど、
頭上に思いっきりマイク見えまくり。それもずっと。ああいうのはやっぱりスクリーンサイズに由来するんでしょうか。
ちなみに映画「ハズバンズ」はおもしろかったです。始めのうちは一体なにが起こってるんだか、
何が映ってるんだか、よくわかんなくて、そのうちにわけわかってくると味が出て来て惹き込まれる、
というジョン・カサベテスの映画はみんなそんな調子というぼくのキメツケ通りに楽しい映画でした。
(始めのよくわからん状態ってのはでも、誰と誰がどこでどうして、とかなんとかそういうのは全くに説明がつくんだけど、
でも観てるとなんとも不思議で捉え所がない、そんな感じ(って、これじゃ説明になってない、
でも観た事ある人にはなんとなくわかってもらえると思う)のことです。難解ってのとは違う、
生理的に理解しがたい感じ。頭じゃわかるけど、身体が上手く反応してくれない、見えてるのに見えてない、
わかってるのにわからない、それはキャメラがヘンな位置にあって、映画始まってしばらくしないと慣れて来ない、
きっとそのせいが大きい。けどそれだけでもない。そんで説明の出来るような「ヘンさ」じゃないんだよな。
ふつうなのにふつうじゃない、見たことのないふつう。
「ラヴ・ストリームス」も全部観終わっても殆どなんだかよくわかんなかったもんな。
それが悔しいというか、もやもやするのであと2回ぐらい観たりした。
そんでわかってくるとなんとも気持ちよくなって来て、好きになっちゃうんだよな。そういう仕組み。