國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

バナナブレッドのプディング

「イライラのイラと申せましょう」
トップランナー」に石田衣良が出てたが、なんだかしょっちゅうTVで見掛けるような気がする。
少なくとも「王様のブランチ」の読書コーナーには出てた気がする。あれ?そうだっけ?
なんか自室で仕事するとことかやってなかったっけか。小奇麗な部屋でCD聞いてたりしなかったっけか。
別にファンでもなんでもないどころか、読んだこともないのに色々心配してなんだが。
あとあれだ、フリーのコピーライターになった時に月島暮らしで、一日2、3時間だけ仕事したらもう終わりで、
後はぷらぷらとしてた、ってのがとってもうまらやしかった。おれもそんな生活がしてみたい。
いつもいつもコセコセしてるもんなあ。貧乏臭いなあ。つうか貧乏だなあ。
いいなあ。月島。確か中野翠もそこいら辺に住んでる筈で、私は都会でしか暮らせない、
免許も持ってないし、云々と書いていて、それもまたうまらやしかったりした。
いいよなあ。車の運転とは無縁の生活。
エリートだよ。そんなの。憧れちゃうなあ。都会暮らし。そんなんで一生行けたらいいのになあ。無理だよなあ。
(なんだよ、考えてみたら中野翠、浦和じゃんか。辛酸なめ子先生と同郷だ。
埼玉県人のクセに東京モンぶって、それもまた、まことにらやまうしい。)
(運転しない、免許も持ってない、ってのがおれの昔からの憧れだったんだけどなあ。車社会とは無縁。
いや、車の運転なんか下々にまかせとけばよろしい、ぐらいの気分で行きたかったんだが、自分が下々だった。そもそも。
コミさんとかさあ、バスに乗るじゃんか。どこ行っても。アメリカ行ってもさぁ。ああいうのんがよかったんだよなあ。
あとさ、モーターヘッドだっけなぁ、どこぞのハードロック・バンドの人がLAに住んでるってのにこの20年間、
おれは車を運転したことはない、とかインタヴューで応えててさあ、それってカッコよくない?とか思ったりした。
だってアメリカだゼ。普通無理だよ。車ナシだなんて。アトランタなんか〔っておれの知ってる唯一のアメリカ。
それもほんのほんの一部〕大体車道しかないんだよ。歩道ってもんがそもそも存在しない。
子供とか年寄りは一体どうすんだよ、って思ったもんだった。そん時。
小林信彦も自分の父親は車好きだったが、自分は一生運転しないことになった、とか、この前の「文春」に書いてたし、
文化人みたいな人ってのは車の運転をしないものだとおれは認識している。
武田泰淳だって運転すんの、かみさんだもんね、もっぱら。
そういうのがカッコイイ。「運転しない」ってのは文化人としてのステータスを示す、
引いては誇りって感じだな。おれの印象だと。
なんかカッコイイってことよ。要は。アメリカだって、ニューヨーカーはもっぱら徒歩なワケで、
それがつまりはオシャレって感じじゃんか。)
番組の最後の方で読書をした方がよい、と、まあ職業柄もあるが、言っていたが、本なんか読まない方がよいと思う。
その方が日々つつがなく過ごしやすい。
けどまあ、実際はさ、本を読むとか読まないとか、映画観るとか観ないとか、音楽聞くとか聞かないとか、
そういったこっちゃないんだけどな。生まれついての資質に依るってだけか。生き辛い場合。